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SAKE DIPLOMA 認定試験二次試験 テイスティング対策講座10回分・約10万円分を1記事にまとめてみた

どうも、あとです。

私は昨年のSAKE DIPLOMA試験に合格したのですが、その2次試験のテイスティングを攻略するために、様々な対策講座を受講しました。

その数、総計10回、総額およそ10万円・・・!

その中には、良い講座はもちろん、費用対効果の低い講座もありました。お金をかければ必ず良い講座が受けられるわけではないんですよね。教える側も人間である以上、相性の問題もありますから。

そこで、この記事では、それらの講座を通して自分なりに学んだことをまとめてみました。

各種対策講座を受けるか迷っている方。講座を受けたものの思ったような成果を得られていない方。他にも、2次試験に向けて勉強を進めている多くの方に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

1.テイスティング対策講座の実態と教訓

私自身、頑張って安くない投資をしたおかげで試験を突破できたのですが、それ以上に、「対策講座って、こんなにも善し悪しが別れるのか・・・」ということも分かりました。

結論から申し上げると、お金をかければ良い講座が受けられるというわけではないということです。

意外に多かったのが、「はい、この酒は〇〇の香りがします。これで掴んでくださいねー。」といった感じで、感覚を鍛えようとしてくる講師。

「いや、その感覚が分からんから講座に来てるんだけど・・・」

そんな講座を受けていても、本番のテイスティングで正答をマークする力はなかなか身につきません。試験対策講座の受講料は決して安くないのに、ただの感覚頼みの講座をされては、投資額に見合った成果を得ることは難しいでしょう。

私も、10回の講座を受ける中で、そうした感覚型の講座に当たってしまったことも・・・。

しかし、一方で、素晴らしい講師の方との出会いもありました。

その方から教わったのは、実際の試験を想定した、実戦型のテイスティング。「この選択肢は、こういう香りがした時に使う!」「このタイプの日本酒は、この選択肢と親和性が高い!」といったかたちの講義を数回受けたことで、それぞれの選択肢が持つ意味を学ぶことができました。

別の角度から説明すると、テイスティング試験で最も重要なのは、「一貫性のある回答ができるか」ということに尽きるということを学んだのです。

ただ闇雲に、自分が感じ取った特徴をマークしていくだけでは不十分。対象となる酒の味を正しく表現しながらマークしていく必要があり、その表現の手段こそが、各種の選択肢。それぞれの選択肢には意味があり、正答となる選択肢には根拠がある。一貫性のある選択肢をチョイスしていくことで、「1本の酒」をマークシート上に表現する必要があるのです。

その方法論を学ぶことができたおかげで、試験本番でも自信を持ってマークシートを塗りつぶしていくことができ、結果的に合格という結果をゲット!!

つまるところ、2次試験突破のためには、超人的な味覚・嗅覚は必要ありません!・・・いや、それがあればあるに越したことはないのですが、そのような能力を鍛え上げることは求められていないと言っていいでしょう。

それぞれの選択肢が持つ意味を把握し、それを適切に用いることができるか。

そうした、「確かな理解に基づく表現力」こそ、テイスティング試験突破の鍵なのです。

何やら難しいように聞こえるかもしれませんが、結局の所、テイスティング試験というものは明確な回答が存在しているのです。決して、個人の感覚を競うものではありません。そうである以上、答えを導く法則さえ分かっていれば、最低限の味覚・嗅覚でも十分に突破できます。

現に、いたって普通の感覚しか持っていない私が突破できたんですから。笑

2.一貫性を「外観」で表現する

では、いよいよ、それぞれの選択肢が持つ「真の意味」について解説していきたいと思います。実際の試験で、どのように各選択肢をマークすればよいのか。実践に則して見ていきましょう!

お手元に、テイスティング用語選択用紙をご用意頂きながら読み進めていただけると理解が早まるかと存じます。用紙が無いという方は、検索サイトで「SAKE DIPLOMA 2次試験 用語選択用紙」などのキーワードで検索していただければ比較的容易に入手できます。

さて、まずは「外観」の項目からです。

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