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第二章1985年~現在 トレーナー活動期第七回 日本代表チーム帯同 1989年 ワールドカップ予選vs北朝鮮@国立

アウエーとはいえ格下と思われる香港、インドネシアと対戦し二試合終わって勝ち点2

心もとない勝ち点を持って日本に帰ってきました

第三戦は1989年6月4日、約35,000の観客が入った国立競技場にグループ⑥ライバル北朝鮮との第一戦をホームでむかえます

しかし、国立競技場のその雰囲気は政治的背景や当時のサッカー人気低迷もあったのか、日本よりも北朝鮮サポーターの一体となった応援にコレオグラフィーなどもあり

「ここはアウエー???」

「そして、ピッチの芝は・・・」

ピッチのあちらこちらに土がむき出しで、今では考えられない状況でした・・・

「ボールは好き勝手にバインバイン跳ねるし・・・」

選手たちは大変そうでした

全身赤の日本に対して、全身白の北朝鮮の選手がスライディングをするとユニフォームの色がどんどん土色に・・・

「関東ローム層の土は落ちにくく、試合後の洗濯が大変だったのではないでしょうか(笑)(笑)」

香港、インドネシアと試合をしてきたアウエーのピッチの方が芝の管理は行き届いていた気がします

「経済的には日本の方が豊かなのに・・・」
「経済とは逆にサッカー、スポーツ文化はまだまだ遅れてるな・・・」
「寂しい限り・・・」

と試合前から残念な気持ちになったことを思い出します

スタメン
松永成立 (Cap.)
井原正巳
信藤克義
佐々木雅尚
堀池巧
森正明 ▼61' OUT
柱谷哲二
水沼貴史
長谷川健太
吉田光範
前田治 ▼84' OUT

サブ
梶野智幸 ▲61' IN
黒崎久志 ▲84' IN
森下申一
名取篤
望月聡

試合は開始早々に相手選手の強烈なタックルが出るなど、国対国の球際での激しい攻防が繰り広げられる展開でした

前半お互いにチャンスがあったが0対0

後半71分北朝鮮先制

「やばい・・・」
「嫌な予感・・・」

直後の後半74分、現在マリノス所属水沼宏太選手のお父さんである水沼貴史選手が豪快なボレーをネットに突き刺さし予選初得点となる同点弾となりました

「スッゲー!!」
「よしよし!!」
「振り出しに戻った!!」

試合は、時間だけが進み

「ホームだし、相手は北朝鮮だし」
「このままではいかん!!」

と思った矢先
残り時間も少ない後半88分に相手オウンゴールによって最終予選、初めての勝ち点3をライバル北朝鮮からもぎ取ることが出来ました!!

「これなら一次予選突破できるかも!」

次回は
第四戦 vsインドネシア(ホーム)です

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