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絵文字を使った研究の方向性

皆さんがふだん画面を見ているなかで,どれくらい絵文字を目にしているでしょうか。

以前,「外向的な人は笑顔の絵文字を使いやすい?」という記事を書いたことがあります。その中でも触れたのですが,絵文字は日本発の世界中に広まった文化のひとつです。

これから期待される研究

今回は絵文字研究のレビュー論文を見てみましょう。そして,これから絵文字についてどんな研究が期待されているか,という部分を見てみたいと思います。この論文です(A Systematic Review of Emoji: Current Research and Future Perspectives)。

論文の中では絵文字の歴史についても書かれていますし,絵文字を使う動機づけや個人差特性との関連,文化的背景や使用しているデバイスの違いなど,多くの要因が絵文字の使い方に影響していることがまとめられています。なかなか勉強になります。

そしてこれまでにもいくつか論文を見たことがあるのですが,その経験からすると,けっこう絵文字の研究って,中国の心理学者たちが盛んに研究している印象があるのですよね。日本生まれの絵文字が英単語のemojiになって,またほかの国の研究者たちが盛んに研究するテーマになっていて,なかなかグローバルな感覚を感じられる研究領域かもしれません。


これからの研究の方向性

では,これからどういった方向で研究が進んでいくことが期待されるのでしょうか。いくつかの観点を見ていきたいと思います。

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