初めてMRI検査を受けてきた話

少し前の出来事です。

正月明けに家の中で膝を強打してしまいました...。その日は用事があって自転車で30分ほどのところに向かう予定だったのですが，外出する直前のことでした。

やばいと思ったのですが，今日出した割にはそれほどひどい痛みではなかったので，そのまま妻が乗っている電動のママチャリでそこまで行って，用事を済ませてきたのです。

その日からしばらく，膝に湿布を貼りつつ安静にしていました。授業の残りも会議の多くもオンラインですので，まあなんとかなるだろうと思っていたのですね。

調子が悪い

1ヶ月くらい経って，そろそろ痛みも無くなってきたので散歩をしたり，軽くランニングをしたりしてみました。歩く分には大丈夫なのですが，なんだか違和感が残ったり，何かが引っかかるような違和感があったりもします。

さらに2週間くらい経っても，同じような状況が続いていました。少し大きく動かすことが続くと，そのあと数日はなんとなく痛い（激しい痛みではない）という日が続きます。

病院へ

どうなっているんだろうなあと思ったので，整形外科に行ってみることにしました。

膝の部分のレントゲン写真を撮影したところ，骨には異常はないということでした。お医者さんは「ヒアルロン酸の注射を打つとよくなるかもしれないけれど，MRIで調べてみても良いかもしれない」と，判断を委ねられました。膝の半月板を痛めていても，レントゲン写真にその様子は写らないのです。

うーん，どうしましょうか......と思ったのですが，MRIなんて撮影したことがないので一度体験してみたいという気持ちが頭をもたげてきました。歳を取ったらそのうち体験するかもしれないのですが。

というわけで，病院で予約を取ってもらって別の施設にMRIを使った撮影に行くことになりました。

MRI

予約した時間に到着して，必要書類を記入し，問診が始まります。どんな症状なのかやきっかけは何だったのかなど。終わりがけに「閉所恐怖のような，狭いところが怖いということはありますか？」と尋ねられました。正直あるので「まあ，多少はあります」と答えたのですが「体のどこまで機械の中に入るのですか？」と聞いてみたところ「お腹くらいですかね」と言われたので，それなら大丈夫ですねと返すやりとりがありました。

頭まですっぽり入るのは厳しいかもしれませんが，頭が出ていれば我慢はできそうです。

MRIは強い磁気を使って撮影しますので，金属製のものを身につけてはいけません。また体の中に金属を埋め込む手術（骨をつなげるとか）をしていてもダメですし，タトゥーも金属が入ったインクを使う場合があるそうで撮影できないそうです。

部屋に入る直前に壁にあった注意書を顔を近づけて（眼鏡を外していたので近づかないと読めない）読んでいたところ，マスクに入ったワイヤーもダメだと書かれています。自分がしていたマスクはワイヤーが入っていましたので大丈夫かなと思ったのですが，結果的には「顔が機械に入らないので大丈夫」と言われました。つけてきたマスクそのままでベッドに寝転がりました。

逆

寝転がったときに担当の方が，撮影する方の足の膝を固定しようとしていました。初めてのことですしよくわからなかったのですが，どうやら左の膝を固定しようとしているのではないかと心配になりました。

「あ，右足です」

と伝えると，「あ」と気づいたようで固定する足を入れ替えていました。言っておいてよかった……。

うるさい

「MRIはうるさいよ」という話は事前に聞いたことがありました。私が撮影に訪れた施設では，ヘッドフォンが渡されて，クラシック音楽が流れていました。

とはいえ，撮影が始まると騒音で全く聞こえないのですけれども。そして，騒音にもパターンがあって，それを聞いているうちに寝てしまうという……本当に自分はまったく……と自分のどこでも寝られる体質にあきれてしまいました。

撮影後は，1時間ほどで写真が入ったCD-ROMを手にすることができました。

写真

そんなこんなで撮影した写真のうちの1枚がこれです。

CD-ROMを持って病院へ行ったのですが，写真を見てお医者さんも困ってしまい，結果的には「ここかなあ……でもよくわからない」となってしまったのでした。膝にヒアルロン酸の注射を打ち，経過観察です。痛みは引きましたが，走ったりはしない方がいいかな，という状況ですね。その後は少しずつ回復しているように思います。

というわけで，初めてMRI検査を受けたという体験でした。これから年齢を重ねると体のあちこちに問題が生じてきて，またお世話になるのだろうなと思いました……。