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歯のケアを始めた話

先月から歯科医院に通い始めた。その前にいつ歯科医院に行ったのか覚えていない。恐らく中学生くらいだったのではないかと思う。軽い虫歯の治療をしたような記憶だけがうっすらとある。中学生だったとするとそこから約20年、歯科医院に行っていなかった。

行かなかった理由をひとことで言えば、問題を感じていなかったから。それなりに健康への関心が高い人たちに囲まれているような環境にいて、自分でも情報は取りに行く方である。しかし、問題を認識していないと行動へは移しづらい。

虫歯や歯周病予防には歯磨きだけでは十分ではないこと、フロスをするべきといった情報はなんとなく知っていた。意識の高い人たちが定期的に歯のクリーニングに行っていることも知っていた(こういう人たちを意識が高いと思う時点で間違っているのかもしれない)。だからいつか行かなきゃなと数年くらいは思っていて、先月やっと行った。最後のきっかけは、最近voicyで聞き始めたMyデンテイストさんの放送だった。

まずは近所の歯科医院探し。とりあえずGoogle先生に聞く。何件かヒットしたところをウェブサイトを見て、Google Reviewを参考にして考えた。定期的に通うつもりだったから、行きやすい場所を考えて、目星を付けたところに早速電話してみる。しかし、予約を取れるのが三週間くらい先と言われてやめた。1件目で電話するのが面倒になり、ネット予約できるところに切り替えた結果が、今通い始めた場所へと繋がったのだが、結果通いやすさを考えるとこちらの方が良かったと思っている。そうして、私が通勤時にはほぼ毎回通っている道中にあり、歩いても10分くらいの距離にある歯科医院に落ち着いた。

予約を入れたか入れるかの前後で購入したフロスを使って予約の数日前から丁寧に歯磨きをしてフロスを始めた。初めてフロスをした日は正直とても臭くて引いた。

子供の頃にほぼ虫歯にならなかったことを根拠に真面目に歯のケアをしてはいなかった。歯磨きは一日一回が基本。口臭がキツくなりそうな食べ物を食べた時などに追加で磨くことがあったものの、酔っ払ったり、極度に疲れていたりするときは歯磨きをしないで寝るのが当たり前。そういうときはさすがに朝に歯磨きしていたけど。

フロスは全くしたことがなく、歯と歯の間に食べ物が詰まって取れなくなった時だけ糸ようじなり歯間ブラシを使ったことがあったくらい。糸ようじや歯間ブラシを使うと必ず歯茎から血が出ていたし、使い方もよくわからない状態だった。

今思えばこれは歯周病の初期症状だと思うのだけど...知らないって怖い。フッ化物の大切さは知らなかったし、歯磨きの後はしっかり口をゆすいでた。研磨剤入りの歯磨き粉だったらそうしたくなるのは当たり前。もちろん正しい歯磨きのやり方など知らなかった。

そんなこんなでいつもよりかなり丁寧に歯磨きをし、フロスをした後で、緊張しながらおよそ20年ぶりの歯科検診へ。診察室で「うがいしてください」って言われて喉をガラガラさせてうがいするくらい歯科医院の勝手はわからなかった。

院長先生が入ってきて、早速口の中を見てもらう。「歯科医院いつ以来ですか?」と聞かれて、「正直覚えてないです」って言ったら、「5-6年ぶりくらいですか?」と聞かれ、「いや、10年以上です。」と答えたけど、10年どころじゃない。ひとまず「それにしてはいい方ですね」と言ってくれて少しホッとした。お世辞かもしれないけど。

そこからレントゲンやら口腔内写真、歯周ポケット検査などを一通り。初めての検査ばかりでずっと緊張していたと思う。口を大きく開けるのに苦労した。なんだかしきりに口が小さいと言われた気がするが、特に自覚したことはなかった。でも何百、何千という人の口の中を見ている歯医者が言うなら間違いないのだろう。

結果的に親知らず全て(下は部分的だが一応4本全てはえている)と上下左右の7番目の奥歯は全て虫歯(C1およびC2)、6番目も一つはC2、二つはC0と診断された。治療計画としては、まずはクリーニングをして歯石を取り除き、それから虫歯治療をしていくと。親知らずも抜くかどうか考えておいてくださいと言われる。その日は下の歯のクリーニングだけしてもらっておしまい。初診料、検査代含めて4000円ほどだった。

それから1ヶ月経たないうちに4回通っている。クリーニングの続きを1回と虫歯治療を3回。噛み合わせもあるから一本ずつやっていくということで、ここまで3本の虫歯治療。幸いそこまでひどくないので、麻酔も使わずに削り、樹脂を詰める治療で済んでいる。

1回目は少し滲みて、2回目はちょっと痛かったけど全然我慢できる範囲だった。「痛かったら手を上げてください」と言われるのは歯医者あるあるらしいけど、そんなこと言われると緊張する。3回目は全く痛みを感じなかったけど、これから治療する予定の箇所に銀の詰め物が必要になると言われているところがあって、そちらはどうやら麻酔をする雰囲気を醸し出されている。

はるか昔に行った歯科医院の記憶では麻酔されて虫歯治療された記憶があるのだが、あれも軽めだったはずだから麻酔の必要はなかったのかもしれない。

歯科医院に行き始めて1ヶ月弱。行くことを楽しみにしている自分がいる。歯科医のTwitterをフォローしたり、虫歯治療について調べたり、歯科医のYouTubeを見たり、歯の健康、ケアについてかなり興味を持つようにもなったし、知識も増えた。今は毎日最低2回は歯磨きをして、フロスも大体朝晩2回やっている。

とりあえずは、虫歯を全て治療して親知らずを全て抜くことが当面の目標だ。治療へ行くたびに先生からは「親知らずを抜くかどうか考えておいてください」と言われるのだけど、調べた結果、抜く以外の選択肢を考えられない。むしろなぜ聞くのか知りたいくらいだ。抜かなくても良いケース(綺麗に生えていて虫歯などの問題もない状態)があることは理解したけど、私の状況は当てはまらない。自分で調べて、抜くべきだということをわかってほしいのかもしれない。実際にどうするかを聞かれた時は、抜きたいと伝えた上で、私の状況で抜かない選択肢があるのかを聞いてみたいと思っている。

追記: 先日4回目の虫歯治療へ行ってきて、次回以降の治療方針を説明してもらった際に、「親知らずはすべて抜いた方がいい」と言われた。抜くかどうかを聞かれたというよりは、「抜いた方がいいです、いいですね?」って感じだった。つまりは、自分で調べてメリット、デメリット知っておけよという意味で「抜くかどうか考えておいてください」と言われていたのだと思う。

今のところすべて言われるがままに治療しているけど、次は親知らずを抜くことになった。私が通い始めた歯科医院では一本ずつしか抜いてくれないらしく、上から一本ずつ抜いていくとのこと。今はさっさと全部抜いてしまいたいと思っているので、これまた楽しみなのである。

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