路面電車
岡崎にいる頃、豊橋は名古屋よりも近いところなので、仕事でたびたび出向いた。
面倒を押し付けられたという話もある。
名鉄やJRでも行けるのだけど、我が家から最寄り駅までが結構山あり谷あり(は、ちょっと大袈裟)で遠いから車で出かけた。
まあ東京や大阪の便利なところにお住まいの方には理解できないだろうけれど、名古屋あたりでも車がないとものすごく不便な状況が頻繁にあるのだ。
豊橋は一応新幹線の駅もあるからご存知の方もいるだろう。
愛知県の東のほうにある割と大きな街で公用語は「三河弁」だ。
豊橋市には全国でも17都市19路線でしか運行されていない路面電車が走っている。
東京でも荒川線があるが、あれは道路の一部を専用区間にしているところがあったりして豊橋のように道路の真ん中に線路を敷いてあるのとは、ちょっとイメージが違う。
道路を自動車と一緒に走るから信号もあるし、また「電停」という停留所も道路の中央部にあったりする。
少し前までは岐阜市にもあって、これも仕事で出かけた時などには利用していたが、知らないうちに廃止されたしまった。
名古屋では、ぼくが小さい頃に廃止されたので車で電車と並走するのは、教習所で教わりはしたものの実際に出くわすのは、そうあることではない。
特に右折時などでは線路を塞がないように信号待ちをしなくてはならないとか、電停に人がいる時いない時などにも色々ルールがある。
久しぶりに実践しようとしても、聞くのとやるのとではずいぶん勝手が違い、おっかなびっくりの運転になったものだ。
しかし、この道路の真ん中に軌道があって、というのは何かに似ているな、と思った。
初見ゴロシで時々話題になる名古屋の「基幹バスレーン」である。
まあずいぶん厄介なものであったけれど、これに慣れていたのだから、路面電車の軌道も基本的に同じようなものである。
考えてみたら、この道自体が昔は市電が通ってたはず。
そういえば、ちょっと前のCMで広瀬すずさんと広瀬アリスさんの共演したCMがあって、ロケで使われたのが、ここの「前畑電停」だったのだとか。