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むさしの料理帖

「ま、飯を食べながらはなそう。さ、早く……早く爺つぁん、飯にしてくれ」
舌が焼けるような根深汁(ねぎの味噌汁)に、大根の漬物。小鉢の生卵へ醤油をたらしたのを熱い飯へかけて、
「む、うめえな……」                       

池波正太郎「鬼平犯科帳 墨つぼの孫八」より

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