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新宿

もうだいぶ見慣れたはずだけども、やはりあの人混みを目の前にすると気後れしてしまう。
朝の名古屋駅の私鉄から地下鉄へと移動する人の多さもかなりのものだが、新宿のそれとは比較にならない。

たぶんもうキャパシティ的には限界を超えているのだと思う。
というか東京には人が多すぎるのだ。
こちらに来て驚いたことの一つに「人がいない場所がない」というのがある。
例えば夜遅くに駅から歩いて帰るときにも、ぼくの家は駅から徒歩で15分くらいのところだが、なにせ片田舎なので街路灯も少なく住宅地特有の入り組んだ路地が連なっているのだが、その暗がりのような路地に踏み入れても誰か常に人影があるのだ。
夜中にベランダに出てみても、結構な深夜にも関わらず人が往来する。
都心から離れた我が家周辺ですらそうなのだから、都心部は言わずもがなである。

東京は島嶼部を入れたら結構な大きさの自治体だが、陸続きのエリアはご存じのようにそれほど広くはない。
そこに聞けば1400万人が住んでいるのだという。
経済規模からいっても国連加盟国だけ取ってみても、東京都だけで十分に先進国の仲間入りができるのだそうだ。
いやはやなんとも...

とてつもない化け物の腹の中にいるのだよなぁと感じざるをえない。

#東京 #エッセイ

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