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かなしみの行方

熱海

135号といえば、昨年の夏までは月に一度仕事で通っていた。
真鶴道路に入る手前のいしだ商店には何度も旨い魚を食いに行った。
天候の悪い日は波しぶきがクルマにかかるくらいのスリリングな道であったが、好天の時は画家中川一政が何枚も描き残した絵のような穏やかで美しく、そして人間の生活が間近に在る場所でもある。

まだ雨が続く。
どうかこれ以上被害が広がりませんよう。

また被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
行方不明の方が早くに発見されますように。

これを書いてから、もう3年になる。
残された方の悲しみは癒えることなどなく、その責の所在は未だ分からず。

我が国はいい国だと信じている。

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