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薬をもらいに
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ぼくは持病のために毎日薬を飲んでいる。
良くなるということはない病なので薬との付き合いはこれからも続いていく。
その命綱ともいうべき薬は毎月一度通院して処方してもらっていて今日がその日となった。
「病院に行く」ということほど心躍らないことはない。
毎回大したことをするわけでもなく簡単な問診と血圧などを計ってお終いなのだけど待合室の、あのなんともいえない重苦しさが嫌なのだ。
それも当然であって、あそこにいる人たちの大半はどこか患っているのだから、そう明るい雰囲気になるはずもない。
今日もぼくの後に来た若い女性は初診だといってやってきたのだが、お腹が痛いとのことで座っている間もしかめ面であったから、それは大変気詰まりのする場面であった。
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薬を処方してもらって少しホッとしたので辺りを散歩した。
今日はまた暖かくて少し歩くとじんわりと汗ばむほどであったが、慌てて帰る必要もなく(午前は休みにしている)普段は通り過ぎるだけの路地にも入ってみる。
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さて帰って昼飯にするか。
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