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私の職歴vol.2#027

割引あり

皆様、こんにちは。
昨日の記事はどうだったでしょうか?
初めて有料記事を執筆し、より深い内容にしたところ多くの方から反響を頂き本当に感謝しているところです。

今回は前回の続きを綴っていきたいと思います。
私が市役所を辞めるに至った大きな転換点について残したいと思います。
今回もセンシティブな内容を含みますので一部有料記事とさせて下さい。
ご興味のある方は是非ご購入頂けたら嬉しいです。


①市役所のお仕事

「市役所のお仕事はなんでしょうか?」と、尋ねられたら多くの方々は「事務机に座りPCで作業している」または「窓口でお客様の対応をしている」といった回答があるかと思います。

これは半分正解の回答です。
なぜなら市役所の本質的なお仕事は地域住民の皆様と濃密な関係を築き、同じ目線に立って問題の本質を見つめ、解決することだと10年間の勤務で到達した私なりの答えです。
つまり、多くの方が表面的な部分しか見えていないということです。
さらに問題なのは、所謂、幹部または幹部候補と呼ばれる一部の職員は一度も住民と濃密な関係性を築く経験を積むことなく、首長や議員の顔色だけ見て歳を重ねている方が大勢います。
地方行政の政策が上手くいかない本質的な問題点は、問題の本質に焦点を一度もあったことがない人達が行政運営をしていることです。

では私は何をしていたでしょう。
はい、最も濃密な関係性を築く必要があるお仕事をしていました。
それは生活保護のケースワーカーです。

ちなみにケースワーカーと一緒に窓口相談員も兼任していました。
恐らく多くの基礎自治体でも社会福祉関係の部門は不人気でしょう。
私が勤めていた市では、慢性的な人手不足にも関わらず管理職前後のおじさん達は是が非でも福祉に異動しないよう人事課に働きかけていました。困った人事課は毎年新人職員をケースワーカーとして配属していました。
そうして出来上がった生活保護担当は40代の係長1人と20代の若手職員9人で構成される異常な配置になっていました。

私も上記の漫画は読みましたが本当に丁寧に取材してあると思います。
ただ、物語的には新人職員として配属される方が盛り上がりますが現実はそう甘くはありません。
かなりの確率で心を病みます。
理由は若手職員が育った環境と生活保護の現場は世界の圧倒的な違いに戸惑い、無力感で一杯になり心が挫けるからです。
「救いたい、手助けしたい」そう願っても、生きる気力を失った人を支え続けることは並大抵の努力では叶うことはありません。
諦めたくなくても、突然、縁が切れることなど日常茶飯事です。

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