【経営の話】最近ようやく少しづつ理解した「信用」の大切さの話#263
皆様、おはようございます。
佐伯です。
昨日から発生している右瞼の腫れは相変わらずポンポコリンです。
右目が開かないので左目だけの片目生活なんですが、料理の時に結構苦労します。
オートミールをお皿に守るのに狙いが定まらない。
包丁でフルーツをカットするにしても狙いが定まらず苦労する。
などと、普段とは違う条件だと中々思うように事が進まないものです。
やはり、健康を維持することは何事にも変え難い最重要ポイントなんだと改めて分かりました。
話は変わりますが本日はタイトルにあるとおり「信用」についての気付きを皆様と共有できればと思います。
私は前職が市役所勤務だったので「信用」については殆ど理解していませんでした。
実績や利他的な行動を先に取らずともルールに乗っとて入札にかければ自然とお仕事を引き受けてくれる業者さんがいたからです。
ですが今回とある新聞記事を見てきちんと考えをまとめようと思ったのです。
かの有名な国立劇場の建て替えが入札不調(誰も仕事を引き受けてくれないこと)で建て替えの予定が立たないとのことでした。
私も現職の時に何度か入札不調になったことがあります。
突発的かつ少々特殊な工事が発生したため、緊急で入札をかけたのですが全くダメでした。
理由は人手が足りないということでした。
結局は課長と建設会社さんにお願いに行き拝み倒して引き受けて貰いました。
あの時は課長と2人で「良かったね」と言っていましたが、今思えば「なぜ入札不調になったのか?」という事実にきちんと向き合うべきでした。
反省です。
今は独立して自分で仕事をしています。
「市役所」と言う親方日の丸の看板は置いてきて、「佐伯亮祐」として日々お仕事をさせて頂いています。
最初は仕事になりませんでした。
私が
「是非御社の製品がとても素晴らしいのでウチのECにも置かせて下さい!」とお願いしても
「お宅さん、誰ですか?」
の門前払いです。
もしOKでも蓋を開いてみたら恐ろしく掛け率が高い、ほぼ小売価格の見積書をもらう事が殆どでした。
でも考えてみたら当然のことです。
どこの馬の骨とも分からない人に大切な自社製品を預けるわけがありません。
私は、ここで信用を初めて知りました。
そして信用とはお金より価値のあるものだとも同時に知りました。
しかし、信用が大事と言ってもどのようにして構築すれば良いか分かりませんでした。
なのでとりあえず、営業さんと話をすることにしました。
そして、良いと思った商品は自分で試食してみて営業さんに感想を伝えてみました。
また、メーカーさんの商品について使用して疑問に感じたことを質問するようにしました。
そうやって何度かコミュニケーションのキャッチボールを繰り返すことで少しづつ信用を得て取引につながる事が多くなりました。
今思い返せば、公務員時代はあまり業者さんとコミュニケーションが取れてなかったなと思います。
そして役所のルールを最上位に置いて交渉していました。
今思えば、何だか歪な関係性です。
交渉ですらなかったかもしれません。
お願いする立場にも関わらず、こちらのルールに従った下さいなんて筋の通らない話のような気がします。
それぞれの業者さんには得意不得意があり、個性があります。
これを一律のルールで区切ってしまうなんて些か乱暴です。
「良いものを一緒に作る。」
この一点はどこまでも純粋な思いだと思います。
なので、互いにフラットな関係で、「ここはできる、ここはできない。」
そういった腹を割った話し合いこそ本当に大切なことで、この姿勢を続けることが信用につながるのかと思います。
無形の資産である信用は中々評価しにくいものです。
もちろん財産台帳に載ることもありません。
ですが目に見えないものこそ、価値のあることが何だなと改めて思いました。
それでは皆様、ご機嫌よう。
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