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供給制約という凄まじい地殻変動について#041

こんにちは、佐伯です。
先日よりアデノウイルスでダウンしていた息子が快復し、登園許可が出たのでようやく自分の仕事に集中できるようになりました。
月並みですが、看病って大変ですね。
いつかこの大変さを軽減できるようなサービスを作りたいと強く思いました。

さて、毎朝の私の楽しみであるまちづくりの専門家:木下斉さんのvoicyが数日分溜まっていたので一気に聴きました。
とても濃い内容だったので何回も聞き直しました。
備忘録の意味も込めて自分なりに再解釈したいと思います。


①需要は変わらない。供給が減っている。

有料コンテンツですが聞く価値はあります。
というより、私のように事業経営者は必聴です。

銀行や同業者同士での会話でも話に上がるのは売上です。
しかし、木下さんの話では物凄い勢いで供給(働き手)が減っているとのこと。
働き手が減るということは、営業して販売する人も製造する人もいなくなり現存の大量生産、大量消費、需要喚起による売上の拡大は成立しなくなるとのことでした。

確かに私自信、メーカーさんに買い付けの営業するも人手不足で商品が作れないとお断りされることがあります。
そうした働き手の少なくなったメーカーさんがひっそりと閉店することも珍しくありません。

私は事実としては知っていましたが、特に深く考えず、正しく理解まではしていなかった様です。
しかし、この事実こそ今後起きる地殻変動の震源になるということです。

②供給制約とは?その影響は?

「供給制約」とは、ある商品やサービスの供給が需要を満たすことが難しい状態を指します。これは、生産能力、資源、技術的な制約、または他の要因によって引き起こされる可能性があります。供給制約が存在する場合、市場での需要を完全に満たすことが難しくなり、需要家や企業が望む数量や質を提供できないことがあります。

以下は、供給制約に関連するいくつかの要因です:

  1. 生産能力の不足: ある商品やサービスを生産するための工場や設備の能力が限定されている場合、それが供給制約となります。生産ラインの拡張や新しい設備の導入が必要な場合、それが生産能力を向上させる手段となります。

  2. 資源不足: 特定の資源が制約となることもあります。たとえば、特定の原材料が入手困難である場合や、エネルギー供給が不安定な場合、生産が制約される可能性があります。

  3. 技術的な挑戦: 一部の商品やサービスは、特定の技術的な要件やスキルが必要です。技術的な制約がある場合、それを克服するための研究開発やトレーニングが必要です。

  4. 需要予測の誤差: 需要を予測することは難しいため、需要が予測よりも急増した場合、供給制約が生じることがあります。逆に、需要が予測よりも低い場合、在庫が過剰になり、それが経済に悪影響を与える可能性があります。

供給制約が存在する場合、企業や政府は様々な手段で対応する必要があります。これには、生産能力の向上、資源の効率的な利用、技術の革新、需要予測の向上などが含まれます。

定量的な解説だとこのようになります。
明治維新後、日本は常に働き手の供給過多でした。
そのため、戦前は満州に移民に行ったり、戦後はブラジルに移民したりと何とかして今日食べる物を確保するのに必死でした。
一方で経営者にとっては人の代わりなど吐いて捨てるほど有ったので、日本では長く労働者と経営者の関係が歪な上下関係で固まっていたのです。
しかし、その歪な関係も未婚化という最悪な形で問題化し、引いては少子高齢化の原因を作ることになりました。
今までは社会保険についても、今までは賦課方式で現役世代が高齢世代を支える方法を取っていましたが、稼働年齢層が激減し高齢者が激増したことで社会保険料はグングン伸び続け、今では江戸時代並みの五公五民状態になりました。
今後、社会保険制度の抜本的な改革は不可避であり同世代間扶助が濃厚になるとのことです。
そのため、自分だけ儲けて周りの人達が貧しかった場合、何らかの形で税として再徴収され結局、日本人全体が貧しくなるという見通しです。

③日本の未来は暗いの?

答えはNOです。
ただし、きちんと問題と向き合い対応すれば大チャンスになるという意味です。
なぜなら、供給制約下ではインフレが常態化します。そのため、必然的に賃金を上げ、労働生産性を向上する必要があります。
現在、多くの若者たちが医療・福祉などエッセンシャルワーカーとして労働に従事しています。
しかし、殆どが生産性を高めれず人力で業務を回しています。
また、プロパガンダもあり供給過多状態で賃金も下げ止まりしています。
能力ある若者たちが一斉に他分野に飛び出すことで生産性の高い産業に人材が集約されます。
こうすることで世代全体の賃金は向上する見込みが立ちます。
一方で生産性の低い企業は淘汰されることになります。

私たち経営者はこのことを考慮して小規模で少人数、高単価の財やサービスを提供することに知恵を絞る必要があります。
今までのような売上一辺倒ではジリ貧は確実で、如何にして利益率を上げるかが勝負所になるとのことです。
難しい課題ですが、非常に面白くも感じます。
さらに良いことに都会の一流ビジネスパーソンが地方に目を向けてくれているという情報もあります。
副業的な契約でも大丈夫のようなので志の高いビジネスパーソンと協力し、サービスを生み出すことで現状を打開することも可能になりました。

大きな地殻変動が始まり、舵取りが難しいですが非常にやりがいがあり面白い流れなりました。
私もこの流れに乗り、大いに事業を楽しみたいと思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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