「ユリイカ」掲載の余波(ブログ’21年4/29からの転載)

前日、書きましたように「ユリイカ」5月号の投稿欄「今月の作品」に、「竹之内稔」名義で詩作品がTOPに掲載された件ですが、
いろいろと余波が生じています。

これも書きましたが、この「付喪神、八雲とかく語りき」は詩集全体のコンセプトやテーマを表すために、書いた作品でした。
もともとはここ2・3年の間にバラバラで書かれた詩作品群を、モチーフごとに分類して、3章に分けて、
詩集のもと原稿を作りました。
作品群は、基本、某地方新聞での特選作、地方文学賞の入選・入賞作、雑誌「ココア共和国」「ユリイカ」での入選作を集めたもので、パブリックな評価を受けたものが大部分です。
(人様に見せるのに、パブリックな評価を受けていないのは、勘違いの駄作であることを恐れたためです)
しかし、他に、今回の作品のように、未評価だけれども、必要な作品。落選しているけれど、推し作品(笑)をいくつか入れての23篇です。

「付喪神、八雲とかく語りき」は、自分のあらゆるスキルを投入しつつ、文字通り作品群のベースにある世界観や表現テーマの種を随所に入れたつもりでした。
どう評価されるか未知数で、全くの駄作の可能性もありましたので、詩集では末席近くに置いてました。
で、今回の高評価の結果を経て、安心して、詩集の中心に置くよう自費出版社へ変更連絡を先ほど、送りました。
当然、玉突きが発生して、他に3篇を移動しました。
構成順序変更では、モチーフが違っても、テーマが同質のものを隣り合わせて、共鳴させたり、
逆に、同じモチーフやテーマのものを集めて、テーマをよりくっきりさせたりして、並べています。

また、詩集構成で気をつけたことは、章の冒頭に力作を置くこと。
つまり、パブリックな評価で、高評価のものを置くことです。
これは、冒頭の詩を一番、熱心に読み手は読み解くと思うので、そこでスカ作品や軽すぎる作品だとこちらの意図を読み違えられると考えたからです。
これは小説を書くとき的な我流の配慮なので、詩集編集的には間違っているのかもしれません。

あと、長い詩ばかりだと食傷気味になるので、短い詩を次に置いたり、
短歌で連作を出す経験や、読んだ経験もいかしました。

ほんと色々と考えて、大変でした、でも、楽しかったです。

ところで、「現代詩手帖」に応募した、もう一つの推し作品で詩集へも載せた実験作は、見事に落選しました。
今回の作品のような世界観を表現した作品ではないけれど、抒情詩として、すごく作り込んだ作品なので、納得行きません。笑
次回から選者が変わるので、微変更で、もう1度出すか、大幅、改稿の再挑戦か、のつもりでいます。

今日も午後、雨の中、仕事です。
もう3週間、ちゃんとした1日休みがないので、過労死寸前です。笑
5/4・5は休めるので、それまで頑張ります。


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