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詩集

29
日々の中で紡いだ詩をまとめています。
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記事一覧

《詩》 Cyber Bastion's 旭陽式 - Yara-ruled Pentest Mantra

ネットワークの要塞、Next-GenFirewall vi プロセスID監視 SIEM連携しマルウェアIoC検知 Yara…

AtsukiMiyawaki
2か月前
4

《詩》 血の文明・瓦礫・狂気の画家・抽象的太陽

狂気の籠絡する瞳に漆黒の巨瞳が描かれる 地球の未来を喰らう太陽 工場の煤け渡る咆哮は大気…

AtsukiMiyawaki
3か月前
6

《詩》 Quantum Chaos, 大地

火薬の煙渦巻く霞の中 浮かび上がるはアンモナイトの殻 重力の異なる惑星 海は天に舞い上がり…

AtsukiMiyawaki
3か月前
4

《詩》 メトロポリス残渣録

ナノ機構に彩られた街路樹の僅影 夜のコーティングをサイバーグリッドが照覧 ジャイアントビル…

AtsukiMiyawaki
3か月前
2

《詩》 雪華簾

深緑の林、真白の雪の錦に覆われ、 一陽来りて、その華簾は桜雨となりぬ 千千に舞い散る濡れ…

AtsukiMiyawaki
3か月前
4

《詩》 錯乱、厭な薄闇より

魚妖呪われる 襲う青蛙神 画家が蠢く化け魚 青蛙堂に呻き声 死の影 腐敗の匂いと、蛆虫の群…

AtsukiMiyawaki
6か月前
3

《詩》 水の世界

深淵の底、理想の形 アトランティスは存在する 青き海の奥底、光撒き息吹く 秘義は掌から滴り落ち知識の海へと流れる 静かな波立ちエクリチュールの調べが響く 宗教の祈りは海面に揺れる思想の泡沫 遥か遠い昔から賛美歌は無知の闇を照らす 神々の旋律が深海への絶えざる啓示となる 遺言は神秘の波と共に語られ理解を求む 古代の遺跡が冷えた海底で凍えながら沈む その場所は存在し得ぬ それ故に心が惹かれる 宇宙の誕生 身体を越え魂の連鎖に触れることができる 海神の庇護下、水面

《詩》 共同体と壁

人々は土壌の根となり 資本家はその幹を折る 生産の実を分かち合うシステム 自然の慈愛に欠け…

8

《詩》 幽玄の夜、浄瑠璃の残照

螺旋状に絡みつく蛇腹の路地 光を放つ怪異な灯り 陰鬱なる空気に緊張漂う 鳥居をくぐり、鳴き…

6

《詩》 アシッド・ドリーム・エッセンス

カラフルな幾何学模様と錯乱する色彩 我々は熟達の領域に存在する 現実を映し出す輪郭は薄く …

7

《詩》 花と契約、春に怯える

頭上真っ青な空の顔と嘔吐しそうな反転世界 掻き消せぬ百年の灰色から輪郭だけの朧げ溶ける …

9

《詩》 なにが見えますか

あなたの瞳には何が見えていますか あなたの瞳には何が映っていますか 赤は赤、青は青、違っ…

4

《詩》 星祭りの夜旅

天の川線路を列車が走る 手が届きそうな星屑を散りばめた夜空 星祭りに君を探す旅 忘れられな…

6

《詩》 黄梅の雨に流るる夜

一人一本の傘、十人十色の傘 都会に咲く無色透明の花は感情を渦巻いている ゆっくり流れる時間と呼吸困難の僕 幽体は、雨降る夜を通り越す カーテンの隙間から浮かんだ 月明かりの線路の上で遊ぶ 深々と実が熟した 明日には無くなりて 残る影が排水溝へと流れゆくように 詩) 宮脇充輝