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モザンビーク

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2021年度7次隊、環境教育隊員としての活動雑記です。 週に1度は更新したい。 隊員活動、またはモザンビークに興味ある方に。
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Já passouにみるモザンビーク人の強さ

Já passouにみるモザンビーク人の強さ

はじめに

 モザンビークで環境教育隊員として活動している田路篤輝と申します。首都にあるマプト市役所の廃棄物管理衛生局、環境教育課のボランティアとして活動しています。

 本来は2019年度3次隊として中米ドミニカ共和国に赴任する予定でしたが、派遣前の訓練の最中にCovid-19の感染拡大の影響を受け、赴任時期と任国が変更となりました。

 JICA海外協力隊を知ったのは、2018年の西日本豪雨の

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学校での環境クラブ

学校での環境クラブ

学校で授業をしている。対象は小学校三年生から先生まで。

配属先は学校へのレター作成と最初の顔合わせをしてくれて、その後の細かい調整、授業の設計・実施はほぼボランティア一人。
同僚には事前に簡単に内容を共有して、ポルトガル語のサポートを多少してもらうくらい。

感じたこと雑記

・考えることが苦手。「環境を守るためには何をすればいいかな?」じゃダメ。丁寧に丁寧にフれば返ってくる。半ば誘導尋問。でも

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活動の折り返し

活動の折り返し

モザンビーク🇲🇿に来て1年。折り返しを迎えます。だらだらと書きます。

この1年間では、何もできておらず悔しいです。

現地に着くと、同僚たちはJICAの支援や日本人に慣れきっていました。彼らのサポートに徹したものの、頼まれる仕事はコピーやパシリばかり、赴任後半年まで前任者の名前と間違われ続けたり、なぜ自分はここにいるのだろうと問い続ける日々でした。

それでも、、目に見える成果が得づらい環境

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「そんなことある!?」について

「そんなことある!?」について

モザンビーク146日目🇲🇿

活動していると「そんなことある!?」は多い。
車や人がない。急に始まる休暇。停電断水。渋滞。上司の意向。根回し不足。

今まではそれを笑い飛ばしてきたが、それもいけないなと思うようになった。

自分の笑い飛ばすには、どこか馬鹿にしたようなニュアンスが含まれていたと思う。これだからモザンは…しょうがないよね…のような。

本気で関わって変化を望むなら、怒り狂ってでも

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簡単にはいかない授業

簡単にはいかない授業

小学校にて、自分で授業案を考えて授業をしました。自分で授業案も一から考え、諸々準備した授業です。

内容は、リサイクルできるゴミでビンゴしよう!というもの。

事前に課内で授業案や台本をプレゼンしておいたものの、同僚やインターン生の助けがあってやっと出来た、という感じ。

・同僚は台本を無視して進める
・「ビンゴ知ってると思うよ」→知らない子多い
・ゲームの内容が少し複雑

日本では準備が9割とい

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教会にて思うこと

教会にて思うこと

友人に誘われ、時折、土曜に彼の家族と一緒に教会に行っています。

◯流れ
安息日学校(聖書を学ぶ)
説教、祈祷
讃美歌

食事、団欒

説教、祈祷
聖書朗読
討論:家庭の経済と、子供のお金教育
讃美歌

11時に集合して、解散したのが18時30分でした。タフ。

◯討論
講師の女性(一般の方)が家庭の経済や、子供のお金について講義します。
「節約と貯金をしよう」「子供にお使いをさせるべきか」のよう

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変化を促す

変化を促す

近くの市場で衛生啓発をしました。「ゴミを通りに捨てないで」が主旨の啓発です。

市役所のベストを着て巡回し、ゴミが散乱しているところを指摘して、意見をぶつけあう、というものです。

この国の文化や教育を理解する必要はあるけど、行動変容は「ポイ捨てをするな」「ゴミ袋を使え」という規範意識だけでは難しく、楽しさ、危機感、責任感、有効感、といった要素も必要です。

今日は出たとこ勝負、現地語混じりで「日

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落書きに思うこと

落書きに思うこと

CPが教材に落書きをしていました。古い教材で、おそらく先代のJOCVが作ったものです。
手持ち無沙汰だったのだと思います。

思うことをいくつか残しておきます。

①そういう人ばかりではない
先代が残してくれた資料には、CPについて「モラルがない感じ…」と記されており、僕もおおよそ同意です。
けれど、「落書き…これだからモザン人は…」とジャッジしないようにしたい。全ての人には当てはまらないはず。

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国際生物多様性の日

国際生物多様性の日

モザンビーク81日目🇲🇿

5/22は国際生物多様性の日、ということで、配属先がイベントを主催しました。

内容は
・エコロジカルウォーキング
・伝統的なダンス×2
・環境クラブで優秀な生徒を表彰(ノートやサッカーボールをあげる)
・環境団体の展示

などなど。

ダンス?表彰?生物多様性と関係あるのか…?
と思うけど、体験的な学びは大事だし、ここモザンビークでは楽しさや賞賛、表彰のようなもの

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みぞおちが重くなる

みぞおちが重くなる

モザンビーク77日目🇲🇿

未熟なポルトガル語に不寛容(だと感じる)職場では、辛い目を見ることが多い。

「言ってる事わからないわ」とスマホに目を落とされた時。「英語のできる同僚に伝えたから彼に聞いて」と言われた時。「辞書持ってるじゃん、引きなよ」と資料の説明を拒否された時。
今思い返してもみぞおちが重くなる。

一方、捨てる神あれば拾う神ありで「英語じゃなくてゆっくりポルトガル語で話してあげ

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モザンビークと一夫多妻制

モザンビークと一夫多妻制

タクシーに迎えに来てもらうと、中には二人の女性がいました。驚いていると「妻だよ。一緒に近くまで送って良いかい」とのこと。

◯一夫多妻の正当性
Webで調べると、モザンでは「一夫多妻制は違法だが犯罪とならない」らしい。
どんなやねんと思うが、もともとイスラム教徒が20%を占める国だし、地方では事実婚や児童婚も多いから、そのような扱いなのかな。

◯他国、地域との違い
男性曰く、モザンビークでは隣接

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8週目ー慣れと新鮮な感情

8週目ー慣れと新鮮な感情

配属3週間が経ち生活に慣れてました。新鮮な感情を残しておきたい。平日昼間にあらかた書きましたが誰一人仕事していないので許して。

◯受け入れ態勢
配属先は、JOCVやJICA技プロの受け入れ、またJICAの研修で日本への渡航経験が豊富です。
つまり、新たに日本人が来ても日常は変わりません。

面白いのが、配属先の初代隊員は「日本人の扱い方に困っている」と記録を残していたこと。
この数年でに日本人に

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ダメ出し、プライド、自己肯定感

ダメ出し、プライド、自己肯定感


モザンビーク55日目🇲🇿
作成した教材への些細なダメ出しにイラッとしました。
自分には経験が足りないし、その人の言うことは的を射ている。それでもイラッとしたのは、「そんな言い方しなくても」の影に隠れた、自分のプライドや頑固さが原因です。

プライドや頑固さの原因は、自己肯定感の低さです。
改善のため自分を褒める習慣をつけようと考えていましたが、必要なのは「褒める」ではなく「認める」だなと思う

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モザンビークに到着しました

モザンビークに到着しました

モザンビークに赴任して3日が経ちました。ようやく生活が落ち着き始めたので、雑感をいくつかnoteに書いておきます。

◯無事に着いた
色々な人に応援してもらい、人生の走馬灯のような出発間際でした。成田からのフライトが発つ時には、協力隊に応募した時の思いや待ち続けた2年間を考えると込み上げるものがありました。
1週間も経つとはや、その気持ちも薄らぎはじめはしますが、折に思い返して活動のパワーとしたい

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