陸奥守吉行、修行の手紙の「間違い」についての所感

はじめに。


これは個人的に喚き散らしていたら思いの外たくさんの方が注目してくださりいつの間にかいくつかの可能性を提示されるまでの動きです。これはどちらかというと時系列まとめになりますので、冗長な部分が大いにあります。
種々のツイートを引用していますが、どうぞご容赦ください。
削除依頼等ありましたら速やかに対応します。

2023/2/26 2版
たくさんの反応ありがとうございました。
これは個人的な解釈・与太等を多分に含んでおり、所謂「解答」を示すものではありません。いただいた反応や抜けていた当時の呻きなど、いくつか追加しましたので、興味のある方はまた覗いてみてくださるとうれしいです。
注釈として加筆修正する部分と地の文から修正する部分(誤字等)があります。予めご了承ください。

2023/2/28 3版
見出しを作成しました。
「過去にあった手紙の修正」にシナリオ担当芝村氏の発言等を追加しました。

陸奥守吉行、手紙の違和感

すべての始まり。伯仲での考察が白熱していたので、弊本丸の初期刀である陸奥守吉行にも何かあるかと思いまして軽い気持ちで開けました。

ここまでが、ざっくり日本語を見渡しての感想。
そして、ずっと頭の奥底に押し込められていた一つの事実を思い出します。

(修正)2020年時点で、重ねての要望にも関わらず でした。

これは私の感想なので、あくまで「ふぅん、貴方はそうなのね」で聞き流してほしいのですが、5年前の私は3通目を見てすぐに閉じました。そしてその記憶を今の今まで忘れていたレベルでしたので、多分無かったことにしたかったんだと思います。

先日、和泉守兼定の手紙には「圡方」の表記があり、これは土方さんへのリスペクトだろうと思われていたが、誰かの代筆を暗示している(あるいは音声入力など?)可能性があるという説がTL上を流れていきました。
和泉守≠土方さんなので圡方表記でも何ら不思議ではないのですが、だとしたら1通目は土方で3通目は圡方なのは何故?という部分は残ります。

なんか、3通目、おかしくない?

多分そんなノリだったと思います。

なお歌仙兼定は「手紙で見聞きしたことをあまり多く書いてはいけない それは決まり事である(意訳)」と言っています。

この一連の流れで、まずは現在の流行りである英語版に着手しました。

陸奥守の手紙(英語版)

主へ
元気か?旅中の空き時間に書いちゅう。
わしの刀に対する意見は知っちゅうろ。あの時代は終わりを迎え、わしはそん時代にあってそん欠点を見届けてきた。
自己を改善したいと思っちゅうけんど、待ちや、わしはまだ刀剣男士。そうやな?何を馬鹿げたことを、といつもなら言うろうけんど、わしらが直面してるこの闘いはわしらでなくてはならない。
このことについてもう少しよく考えてくる。
また連絡するぜよ。

主へ
元気か?今土佐におる。
どうしてここでないといけないかは分かるじゃろ?ひとつにここはわしの故郷やきに。
それに、ここには話さにゃならん奴もおる。
坂本龍馬じゃ。わしらはとても近い(似ている)というかもしれんな。
彼は最後の主で、わしという刃格は世間一般の龍馬に対する認識と関連しちゅう。
どうにか成長して、そして龍馬に対する自分の想いを今一度整理してみることにした。
やれることはやってみるぜよ。また連絡するきね。

ちなみに、後ほど確認しましたが、時代背景としては龍馬が小銃千丁をもって土佐藩入りしている慶応3年9月下旬が濃厚ではないか、と個人的には考えています。3通目の「この後、」とも矛盾しないと思われたので……
この直後、土佐藩は大政奉還建白書を提出します。
そして約2か月後、慶応3年11月15日に龍馬は近江屋に押し入ってきた人達の剣戟を陸奥守吉行で受け止めきれず、脳天を割られて即死した、と伝えられています。その事実(定説)を踏まえて3通目。

主へ
龍馬と話してきた。
まあ、昨夜のわしのことは呑み屋におった酔漢としか思っちょらんよ。全ての状況で銃が剣より優れているわけではない。
龍馬は後日暗殺されるけんど、ピストルは守るのに失敗した。古い武器はどこかの場面では新しい武器を凌ぐけんど、古い方法に固執して新しいものを探るのをやめれば可能性を狭める。
わしは刀として生まれてしまったことは変えられん、けんど力強い未来のため、道を切り開き続けるぜよ。
じきに戻る。わしがどれ程変わったか見て、驚き過ぎなよ?

2023/2/26 2版 英語圏翻訳家の方に見つけていただき、英語から日本語への翻訳ツリーを作成してくださっています。許可をいただきましたので追加で掲載します。下記引用からご覧ください。(主さんは多分私のことでしょうか、お気遣いいただきありがとうございました)

結局、英語読んで新たなニュアンスを見つけて結構むちゃくちゃ動揺しましたが、日本語版の違和感の手掛かりは見つかりませんでした。ただ、他の男士の英語版(を誰かが考え込んでいる様子)を見ても、わりと重要項目のみ抜粋されている節がありそう(日本語でしか通じない文面は削除等)なので「書いてある内容」自体には齟齬がない可能性が高いような気もします。

ちなみに、私ことむつクラにとってはここまでがサビではあります。
むっちゃんが「I can't change being a sword」と手紙に書いてくる世界線が公式に存在してたんですよ。恐ろしいデザインではないでしょうか。

日本語版を読み返す

こちらには「万能ではないきに、」とした方が自然である、とのネイティブのコメントもあり、「いききた」に比べると致命的度は落ちますが2箇所に文法上のおかしな部分が見いだされることになりました。

少なからずむつクラは「う~~~~~ん?」な気持ちで修行から帰ってくるむっちゃんを迎えたのではないでしょうか。まあだからといって、ふわふわな土佐弁(そもそもむっちゃんが扱うのも「ミーム的土佐弁」ですし)にわざわざツッコミを入れるのも野暮だろうし、次の日にはむっちゃん帰ってきますし、で見て見ぬふりをして過ごしてきました。

なんとなくむつクラの反響が大きい部分はこの英語で見つかった新たな一面でないかな、と思います。私もそうですし。

日本語を読み下し、英語と見比べて、結局確定的な要素はありませんでしたが、「5年経過した今、こんなに違和感を覚える言い回しを残してるんだからミスってことはないんじゃない?(いい意味で)」というのがこの時点での結語です。

さて、私の動きはここまでです。ここから先はこの小さな着火が翌朝起きたらキャンプファイヤーになってて驚いた話になります。

新説「陸奥間違い」爆誕

「意図的に間違い(陸奥間違い)を紛れ込ませた」という新説が爆誕していました。個人的には「手紙でそこまでやるのか?(一人で完結するものでは?)」という疑問がまだ拭えない段階ではありますが、大変面白い説だと思ったのでご紹介します。もしこの後そういうペアが発掘されたら可能性が上がってくるかもしれないので(この説に限らず、誰かが鍵を握ってて、そのヒントを他のが出してて……みたいな)。あとは幕末でやべー事実をみたから詳細には書き記せない説もありますかね。
仮設と検証からより色濃いものを残していく作業、の一番取っ掛かりの部分になると思います。まあミスなら「なーんだ、ちゃんとしろ!」で終わりなんですけどね。

過去にあった手紙の修正

小夜(実装日2016年9月14日)

修正前
修正後

不動(実装日2017年5月9日)

修正前
修正後

実装時期が早いお小夜でも1年と少しで修正が加わっています。
もし「不備だ」と運営が判断した場合には少なくともこのくらいの速度感でやってくれる、少なくとも5年はかかりすぎじゃないの?と思います。
ただし、今回これを見比べると小夜も不動も修正が加わったのが「地名」です。今回のむっちゃんの「言い回し」には適用されない可能性は残ります。ちなみに反応いただいた中に「博多にも方言の違和感あります」というのを観測しましたので、「ふわふわ方言パラダイス」という説はまだあります。

2023/2/28 3版 TLではこんな呟きが発掘されていました。

いやいや、ちょっと待ってください。言及しとるわ。
「お問い合わせくるレベルの何かで頑なに修正されない場合、そこには何らかの意図がある可能性がある」、これだけは確かなようです。

いや、本当にそう。だがしかし、現状は違和感から探るしかないようです。

まとめ


現時点での所感は以下です。
◎陸奥守吉行の手紙3通目の「間違い」は意図的なものである可能性がある

+++以下内訳+++
①検閲側から土佐弁の教養が消えた=検閲説
 土佐ネイティブの実感(方言が現在進行形で消えつつあるため)より この場合、重要な情報がゴッソリ消された可能性があります
②バグった説
 非常に与太話度が高いです。所持銃が増えているので銃と混ざってバグったとか、刃格初期インストール値でバグってるとか
③陸奥守の意図的な「間違い」説
 -1 「ここに書いてない情報あるよ、行間読んでね」の暗示説
 ①と同様情報が抜けてるよのサイン
 -2 陸奥間違い(暗号)説
 上記参照

以上、現時点のTLをまとめるとこんなかんじになりました。

余談

龍馬は陸奥守吉行を佩刀することで「日本を今一度、洗濯いたし申し候」って気持ちを新たにしながらその後の数か月走っていたのかもしれませんね。

おわり。


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