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指先から「キレイの輪」「ご機嫌の輪」を広げることで世の中に貢献していきたい。

 2024年5月、ダッシングディバインターナショナル株式会社(以下ダッシングディバ)に代表取締役として入社された田口謙一さん。それまでは大手化粧品メーカーに30年間勤務していました。穏やかな雰囲気でありながら、確固たる信念を持っている方。そんな印象を受ける田口さんに、今後の意気込みなどをお伺いしました。

–––ダッシングディバに入社されて1ヶ月弱ですが、いかがですか?

 社員のみなさんが一生懸命ですね。真剣に業務に取り組んでいる姿が素晴らしいと感じています。
 
–––ダッシングディバの代表取締役に就任されるまでの経歴を教えてください。

 新卒で大手化粧品メーカーに就職、以来30年勤めました。基本的に営業畑。お客様をキレイにし、得意先である代理店を繁盛させることの繰り返しでした。
 営業から都道府県の支店長となり、さらに東北などエリアの責任者も務めました。代理店業務は一通りやってきたと感じている時に、新規事業の立ち上げに携わることとなり、答えがない中、失敗と成功を繰り返しながら形にしていく面白さを経験することもできました。
 2年半が経ち、新規事業が軌道に乗った頃、次はどうしようか、また新しいことにチャレンジしたいと考えていたときに、今回のお話をいただき、ご縁を感じました。ダッシングディバも、人をキレイにするという価値を提供する点では同じだと思い、転職を決めました。
 
–––もともと美容に興味があったのでしょうか?

 就職活動をしていた頃は、「人をキレイにする仕事っていいな」というくらいで、大きな志があったわけではありません。ミーハーだったので認知度の高い会社がいいなと、(笑)。ただ、当時は就職氷河期。美容業界であれば、景気に左右されないのではないかという思いもありました。それに関しては、あながち間違っていなかったかなと感じています。


–––どんなときでも、どんな年齢でも人は、美しくしてもらうことで気持ちが高揚しますね。
 
 化粧品を購入される方は、好きなブランドのアイテムを使うことに喜びを感じたり、香りにリラックスしたりとプラスの作用を求めています。食事も栄養素を摂るだけならサプリメントなどで生きていくために必要な栄養素を取ればよいのかもしれませんが、やはり味や香り、見た目、食べる場所なども大事になってきますよね。同じように美容は、人の根源的な情緒面に関わってくるものだと思っています。
 
–––就任一年目、どこに注力をしていこうと考えていますか?

 2020年のパンデミックは、ネイル業界にも打撃を与えました。コロナが5類に移行し、人流が戻ったことでネイルサービスへの需要も回復傾向にあります。ただ、戻ってきたお客様を受け入れられるだけのネイリストがいないということが喫緊の課題です。弊社は幸い、ネイリストの教育機関を持っているので、他社に比べて採用、育成の体制がとれています。この部分を活かしながら、既存店舗で需要を受け止める体制を作ること。そこを整備した上で、さらにネイルの需要がある地域に新しい店舗をオープンしていくことやもう一つの主力事業である商品事業のシェア拡大に取り組んでいきたいと考えています。

 
–––職場は女性の方が多いのでしょうか?

 本社の社員ですと、男性は、私を含め2名。あとは女性です。ただ、前職も同じような環境でしたので違和感はありません。
 ジェンダーレスの視点から言うと、男だから女だからという考え方がナンセンスではありますが、女性の方が仕事に対する価値観が多様だと感じています。あくまで主観ではありますが、キャリアアップや自身の成長、働きやすい環境やお客様に喜んでもらうこと、チームの誰かに貢献したいなど、女性の方がやりがいも多様だと感じます。一緒に働く際には、そういう部分を大事にしていく必要があると感じています。
 
–––田口さんは口調がとても穏やかですが、女性の多い職場にいたことが影響しているんでしょうか?

 意識的に優しく話しているつもりはないのですが、そういう環境に30年間いましたから、自然と口調も変わってきたのかもしれませんね。
 
–––これまでお仕事のなかで印象に残っていることはありますか?

 20代の頃、営業成績を上げて評価されたいとガツガツしていました。当時は、代理店の会員を増やすことが成功だとされていたので、得意先にも「会員を増やしましょう。シェアを上げないとダメですよ」と押しつけるような営業をしていました。そんな私を見かねて、取引先の社長さんが言ったんです。
 「田口くん、メーカーはシェアを伸ばせばいいかもしれないけど、代理店としては、会員を増やすことで利益が減る側面もあるから、いいことばかりではないんだよ」と。
 


–––それはどういうことでしょうか?

 会員には割引制度があるため、代理店にとっては、会員増が単純な利益増にはならないということです。そのときに、社長さんが、「売り手よし、買い手よし、世間よしの『三方よし』」の話をしてくれたんです。商売は、売り手が得をするだけでなく、買い手も満足をし、さらに社会に貢献することが大切だと。
 当時は若かったのですぐに理解できなかったのですが、多くの取引先と仕事をする中で、その考え方がいかに大事かと気付かされていきました。代理店によって、市場によって戦略は変わる。そのお店にとって本当に何が必要かを考えて提案しなければいけない。それ以来、「三方よし」は私の仕事でのモットーとなりました。

–––商売の基本となる部分を教えてくださったのですね。
 
 私がヒューマングループに入社したいと思った理由の一つが、経営理念の綱領「為世為人」なんです。世のため人のためという思想が「三方よし」の考えに近いと思いました。人をキレイにする仕事は、お客様の感謝がモチベーションになります。その感謝が嬉しくてまた人をキレイにしていく。世のため人のためってこういうことではないかと感じています。
 
––––ダッシングディバで働きたいと願うネイリストさんたちにメッセージをお願いします。

 人をキレイにする仕事は、本当に良いものです。何が良いかというと、施術に対する対価だけでなく、心から感謝してもらえる。お客様に満足して帰ってもらえるんです。そしてその満足したお客様、お母さん、奥さん、娘さんがご機嫌で帰宅する。そうすると、そのお家もハッピーになるんです。これが広義の社会貢献になると思っています。ネイリストのみなさんには、そういう体験をしてもらいたい。共に、キレイの輪、ご機嫌の輪を広げていきましょう。
 
––––指先からご機嫌の輪が広がるというのは素敵ですね。では、最後に、ヒューマングループの一員となりました意気込みを教えてください。

 ヒューマングループのビジネスモデルは、教育が中心にあり、学んだ人に働く機会を提供するために、人材や介護、美容などの事業を展開しています。社会のさまざまな領域にお客様がいて、そのお客様が抱えている課題を解決できるソフトをグループとして持っているところに魅力を感じています。私もその仲間に加えていただきましたので、みなさんと共に世のため人のため、さまざまな課題を解決していけたらと思っています。
 そして、私を見かけたら声をかけてもらえると嬉しいです。シャイなところがあり、自分で声をかけられないんです(笑)。私は食べ歩きが趣味ですので、もしよろしければ、おいしいもの、食べにいきましょう。
 

<プロフィール>
ダッシングディバインターナショナル株式会社 代表取締役プレジデント 田口謙一1971年東京都生まれ。大学を卒業後、大手化粧品メーカーに就職。30年間の勤務を経て退社。2024年5月、ダッシングディバインターナショナル株式会社に入社、現職に就任。前職では転勤で全国各地に赴任。地方の美味しいお店には詳しい。趣味は、食べ歩き、映画鑑賞、スポーツ観戦。日々のスキンケアは欠かさない。


※2024年5月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・店舗数等は取材時のものとなります。

<ダッシングディバインターナショナル株式会社・会社概要>

DASHING DIVA の提案する革命的なネイルプロダクツやサービスはオープンわずか6ヶ月で“ベスト・オブ・ニューヨーク”マニキュア部門を獲得。そのDASHING DIVAが2004年11月、日本に1号店をオープンして以来、ニューヨークブランドらしいスタイリッシュさとキュートな雰囲気で、数多くのお客様に元気とキレイをお届けしています。目を見張るばかりの数のネイルチップやネイルプロダクツ、そしてニューヨークのネイルサロンならではのサービスと確かな技術をリラックスしてお楽しみいただけるネイルサロンです。