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【セミナー感想】内田智也先生/オーバーヘッドスポーツの理学療法 -臨床と研究の両立-

先週末、トヨタ記念病院の理学療法士、内田智也先生の、臨床研究の進め方についてのセミナーを受講してきました。
→https://spolab-20240211.peatix.com/
これから臨床研究を進めようとしている私にとって、こうした先輩の話を聞けることはありがたい機会です。

【内容の感想】

感想としては、病院で研究を進めてきた内田先生の経験やコツ、考え方を学べるとても良いセミナーでした!
中でも、あとに書きますが「探索的研究」も全く意味がないわけでないことが、普段の活動の中で疑問をもつ理学療法士やアスレティックトレーナーにとって心強い考え方だったと思います。
また、測定したい項目を明確にすることで、ツールの使い方の工夫をしていくことも必要と漢字ました。


以下、簡単なまとめ

○臨床研究を進める際には、ただ闇雲に研究を行うのではなく、自分のスキルやリソースの範囲内で計画的に行うことが重要。

○研究で扱うテーマは、必ずしも測定や検証が難しいものでなくても大丈夫。

○学術的な検証研究も大切ですが、臨床経験から派生する探索的研究の価値はある。

○研究を始める際は、難易度が低いテーマから取り組むことがおすすめですが、臨床現場にとって有益なテーマを選択することが望ましい。

○近年、OpenCapやMy Motion Labなどの解析ツールが開発されており、これらを臨床現場でどのように活用できるかを探求することも一つのアプローチ。


研究の種
検証的研究:仮説に基づいて、事前に設定したストーリーに従って研究を進めます。一般的な研究デザイン。

探索的研究:臨床現場での観察や経験から新たな知見を探求します。

大学院や研究を主にする場合は仮説をしっかりたてた検証的研究が行われるが、臨床である経験論や気付きを確認する探索的研究も大切であるし、臨床にいるPTはこちらのほうが簡便。

以上、トヨタ記念病院の内田智也先生のセミナーについてお伝えしました。これから臨床研究を行う方にとっては、参考になる話題が多かったのではないでしょうか。臨床経験や活動に疑問を抱いている方にとっても心強い内容でした。ぜひこの機会を活かして、自身の研究や臨床現場での活動に役立ててみてください。また、今後のnote記事もお楽しみに!

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