ルワンダのサファリに行ってきた!|2月26日〜3月3日
はじめに
気づいたら2月が終わり、あっという間に3月突入・・・!
時が過ぎるのが早すぎて、ついていけません。
長い長い断水が終わりました。
ベッドシーツや溜まりに溜まった洗濯物を終え、
すっきりさっぱりです!
今週は写真を撮影することが少なく、写真少なめです・・・。
それでは、スタート!
2月26日|ルワンダのサファリに行ってきた!
日曜日から今日にかけてルワンダのサファリ、アカゲラナショナルパークに行ってきた。
動物園とは違い、サファリは動物を探す楽しみがある。
「あ!シマウマ!」
「あ!水牛だ!」
「遠くにキリンがいる!」
急に現れる野生の動物たちに感動した。
中でも、突如現れたとてつもなく大きな象が印象的だった。
どんな動物が見れるのかが決まっている動物園も確かに楽しいけど
サファリは日によって、どんな動物が現れるのか分からない。
そんなワクワク、ドキドキを味わえる。
2日目の本日は、朝から天候が悪く、非常に道が悪かった。そのため、本来行く予定だったスポットまでは行けず、ライオンなどの肉食動物を見ることができなかった。
とても残念だったけど、ドライバーさんの判断は正しかった。
私たちとは別の観光客の方々を乗せたサファリカー。
その道中でトラブルが起きたことを後々知った。
ドライバーさんのナイス判断に感謝・・・!
無事に帰ってくることができた。
人生初めてのサファリ、最高に楽しかった!
そして、ぜひサファリにいくのであれば、少し高くてもサファリカーをオススメしたい。
天井から体を乗り出して、動物たちを見るあのワクワク感、最高だ。
課金すると、ナイトサファリやルワンダで二番目?に大きい湖でのボートトリップも楽しめる。
さらに、サファリの中にはお洒落なホテルもある。
今回はここのホテルには宿泊しなかったのだが、中にあるプールサイドから見える景色を楽しんだ。
次回、来る機会があれば、このホテルに宿泊してみたい!
人生に一度はお試しいただきたい。
こうした機会を作ってくださった先輩隊員のゆりさんとお友だちに感謝!
2月27日|グラウンドの草刈り
体育の授業が始まった。
「今日はウォーミングアップとして1コマ目は草抜きだ。」
「グループに分かれて、この範囲の草を抜きなさい。」
・・・え?
グラウンド整備が行われなくなったのは、校長先生が変わってから。
これまでは体育教員が定期的に校長に報告し、
草抜きを日雇い労働者に依頼していた。
しかし、校長が変わってから、グラウンド整備は止まってしまった。
「来週。」「再来週。」と言われ続け、ついに3ヶ月近く経過していた。
「自分たちでアレンジしてどうにかするしかない。」
体育教員が出した答えは「体育の授業時間に生徒に草抜きをさせる。」だった。
彼としても苦渋の決断だったはずだ。
来週にはスポーツ省主催のイベントが行われることもなり、グラウンド整備は必須だ。
もっと前々から、土日の掃除時間に行うこともできたはずなんじゃないか?
そうも思うけど、校長からのアンサーをギリギリまで待っていたのだろう。
彼だって、できる限り生徒をやらせるという決断はしたくなかったはずだ。
どうにかするしかない。
その結果が「体育の授業時間に生徒に草抜きをさせる。」だったのだろう。
「体育のウォーミングアップ代わりに草抜きをする。」
日本の質の高い体育教育を受けてきた人が
この状況だけを見たら、また別の感想を持つのだろう。
質の高い体育科教育の実現。
ルワンダの体育教員の多くは、理想の体育科教育を知っている。
大学で彼らは学んできている。
でも、そもそも学校に教具が不足していたり、グラウンドがなかったり、
教室で行うことが前提とされた時間割が原因で実技が行えなかったり。
葛藤も抱えながら、彼らは体育教員として働いているのだろう。
2月28日|休養の大切さを伝える
練習の前後では必ず一人ひとりの選手とコミュニケーションをとり、
コンディションをチェックするようにしている。
練習を終えると、いつも以上に息を切らしている選手がいた。
「気分はどう? 足の調子はどう?」
そう聞くと
「気分が悪い。」と伝えてくれた。
「いつから気分が悪かったの?」
「朝から体調が悪かった。」
「なんで練習前に伝えてくれなかったの?確認したよね?」
「もし体調が悪いって言ったら、りさに練習を止められるから言わなかった。」
これは完全にコーチである私の責任だ
継続的な練習の大切さを伝えるばかり、休養の重要性を伝えることが疎かになってしまっていた。
嬉しいことに、一年前よりもモチベーションを高く練習に取り組む選手が多くなった。
継続的に練習を取り組むと同時に定期的な休養はとても大切だ。
3ヶ月に1回程度、練習の時間を使って、講習会を行っている。
次の講習会では、休養の重要性について伝えよう。
2月29日|ランニングシューズはいつ使えるの?
ルワンダでは次世代アスリートの発掘プロジェクトがセカンダリースクールを対象に行われている。
このプロジェクトの実施校になっている活動先には、以前ミズノのランニングシューズが支給された。
その数、約20足。
既にセレクションを実施し、選手の選出は終わっている。
しかし、このランニングシューズが使われたのは一度きり。
ナショナルタレントデーと呼ばれるプレ大会(練習試合)が行われた時だけ。
多くの生徒はランニングシューズを持っていない。
高価なもので買うことができない生徒も多い。
そんな生徒たちにとって、ランニングシューズが支給されたことで、練習をするための土台が整った。
しかし、そのランニングシューズを生徒が練習で使ったことは一度もない。
彼らはサンダルや運動に適していない靴を履いて練習に参加している。
では、ランニングシューズはどこにあるのか。
それは体育倉庫の中である。
生徒に渡すことも、使われることもなく、保管されている。
それはなぜか。
寮で他の生徒が靴を盗むことがあるからだ。
靴に限らず、運動着や勉強用具を盗む生徒は多い。
そこで体育教員、校長、現地コーチとの話し合いの中で
基本的にシューズは倉庫で保管し、練習の時に倉庫から出して使い、使い終わったら倉庫に戻す。
毎週土曜日の練習後に、靴を洗うことが決まった。
「明日から使えるように渡す。」
これが続き、結局今日に至るまで、練習でシューズを使えていない。
ランニングシューズが原因で足を痛める生徒も多かった。
そのことを伝え続けても
「話し合いが必要だ。」「来週渡す。」
この繰り返しだ。
実はこのシューズ、コーチにも支給された。
支給された当日に、彼らはシューズを履いていた。
コーチとしての報酬が支払われないからコーチングは行われない。
それでも、支給されたもの(靴、運動着一式、タブレット、スマートウォッチ)はしっかり使う。
日本とルワンダ、文化も異なり、様々な事情があるのは苦しいほど分かる。
物資の支援はもちろん大切だし必要だと私は思っている。
それでも、使われない事情があることを知ることはもっと大切だと思った。
3月1日|4週間の断水が終わった・・・!
夜10時。
寝ようと思い、電気を消したあと、
水道から「キューーーーー」っと音が鳴った。
その音で目が覚めた。
急いで、蛇口をひねる。
なんと、水が出た・・・!
4週間の長い長い断水がついに終わった。
雨水、これまでペットボトルに貯めていた水を使い、過ごしてきたこの4週間・・・!
トイレが流せる
洗濯ができる
料理ができる
シャワーが浴びれる
掃除ができる
水って偉大だ・・・
なくてはならないもの。
水のたいせつさを私たちは学んできたわけだけど
「節水」「安全な水の確保」
十分に整っている日本では、どこか他人事で自分ごととして捉えるのが難しい。
ここでの生活を経験しなければ気づけなかっただろう。
でも、今日だけは許して、バケツいっぱいにためた水を電気コイルで温かくして、思う存分、水浴びをすることを。
よく頑張った、自分。
3月2日|ずっと会いたかったよ。おかえりアンジー
去年の10月。
私の中では乗り越え時期だった。
今まで指導してきた選手の半数がクラブを離れたから。
事情はそれぞれだった。
その中でもとてもショックだったのは、進学先の関係で陸上クラブを離れてしまったアンジー。
「また新学期にね!」
戻ってくると思っていた彼女は戻ってこなかった。
彼女が志望した学校は、クラブから1時間以上も離れた場所の学校。
彼女の将来なのだから、彼女の決断を私は応援していた。
哀しかったのは、何も相談されずに突然去ってしまったこと。
何も知らなかった。
彼女は「また会おうね。」
悪気もなしにそう告げた彼女。
私の彼女の関係性が、できていなかったっていうわけだ。
そんな彼女に偶然会ったのは3週間くらい前の夜、道端で。
それから今日。
朝練習を終え、グラウンドに行くと彼女が現れた。
「え?なんでいるの?どうしたの?」と尋ねると
「会いに来た!」
「めっちゃ嬉しい!陸上はもうしないの?」
「これから土曜日だけ、練習に参加したい!」と…。
嬉しすぎる再開・・・。
もう一生会うことはないと思っていたアンジーが帰ってきた。
おかえり、アンジー。
3月3日|Car Free Day!
これまでお世話になった先輩隊員さんの送別会が昨日行われた。
というわけで、今週末も首都に上がった。
ルワンダでは月に2回、カーフリーデーと呼ばれる日がある。
朝の7時から10時にかけて、一部の車道が封鎖され、車やバイクの走行が禁止になる。
その間、車道でランニングやサイクリングを自由に行える。
というわけで、同い年の隊員さんと一緒に7時前からランニングすることに。
1000の丘の国と呼ばれるルワンダ。
その中でもアップダウンの激しい道が多い首都キガリ。
それでも空気が澄んだ朝に走るのってとても気持ちいい!
ホテルからキガリコンベンションセンターまでは約40分ほど。
広場では給水スペースがあったり、身長・体重・視力測定を行うスペースが用意されていた。
こうした気軽に参加できるランニングイベントを通じて、人々の健康増進活動を行っているルワンダ。
地方でも当たり前に行われるようになるといいなあ。
約7kmほど走った。
股関節周りの筋肉痛の中、今日の日記を書き終えた。
おわり
文化の違いやルワンダ人とのやり取りでモヤモヤする場面がたくさんありますが、
放課後のクラブ活動の時間が、最近はとても楽しいです。
来週は日本から大学生が活動先に来る予定があります。
ルワンダのことやスポーツの現状をそのまま伝えたいと思います。
それでは!
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