【実質0円大学生活のすすめ】第19回:科目等履修生として利用できるお得なサービス(3):キャンパスメンバーズ(その2)
1. では、どのくらいお得になるのか?
たとえば、実際に作品を鑑賞しながら美術史の大きな流れを知りたいとしましょう。その際は、国立西洋美術館の常設展で展示されている、16世紀から20世紀までの西洋絵画を時代順に見ていく方法がオススメです。
美術入門書を片手に、各世紀ごとに2時間程度、5回に分けて訪問したとします。すると、キャンパスメンバーズ加盟校で科目等履修生として所属していない場合と比べて、次のような差が出るのです。
鑑賞途中で食事のために一旦退館して、また戻ってきても料金はかかりません。また、一つの作品だけ念入りに見て帰る、という贅沢な鑑賞もできますね。
2. 利用方法と注意点
美術館・博物館を利用する際に、チケット窓口で学校の身分証を提示しながら「キャンパスメンバーズ」です、とひとこと添えるだけです。無料の場合でも「無料チケット」が配布されます。
なお、キャンパスメンバーズ割引は、コロナ以降に一般化してきたウェブ予約・購入チケットには対応していません。チケット窓口で「当日券枠」で購入する必要があります。
そのため、午前中で当日分のチケットが売り切れるような人気の企画展などの場合には、開館時刻前に行って並ばないとチケットが入手できない可能性もあります。まあ、早起きして列に並んで、読書の時間に充てましょう。
3. 「加盟校」かどうかを学校選択の基準にすることも
キャンパスメンバーズ制度を運用するほとんどの美術館・博物館が東京に集まっているため、加盟校も主に関東地方の大学・大学院が多くなっています。実際問題として、それ以外の地域ではあまり役に立ちません。
だだし、関東の学校で科目等履修生として学びたいのであれば、キャンパスメンバーズ加盟校かどうかで学校を選ぶという手もありますね。美術に触れる環境に興味がある人は、以下の一覧から確認するとよいでしょう。ちなみに、多くの学校は3つとも加盟しているようです。
第19回まとめ
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