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【実質0円大学生活のすすめ】第32回:大学は何をするところか?

進路指導という「ババ抜き」

noteを読んでいて「大学など就職のためにしか意味がない」という記事を見つけました。大学という場について、非常に大きな勘違いをしているようです。ひょっとすると、同じような思いで日々を過ごしている大学生もいるかもしれません。まあ、大きなお世話ではありますが、基本的なことを確認しておきたいと思います。

高校生になると進路指導という時間があります。そこでは、多くの高校生が次のような感想を持つでしょう。

-なんとなく大学に行った方がよいのではないか
-みんな行くみたいだから受験は当然だよな
-大学に行かないといい会社に就職できないからな

しかし、これは本当に正しいことでしょうか?たしかに、進路指導の先生は偏差値をもとにして、なかば自動的に合格圏内にある大学を推薦してきます。

高校生側もなんとなく良さそうなイメージで志望校を決めていて、偏差値とそのマッチングが悪いと悩まされることになるのです。

もし、高校でそのような生徒指導を受けていたとしたら、非常に残念なことだと思います。そのような進路指導の合理性は昭和の時代で有効性を失っていたからです。まあ、高校側としてはとりあえず学生たちを適当に大学にねじ込んでしまえば、その後の責任はないので、時代遅れかどうかなど関係ありません。

これはトランプの「ババ抜き」みたいなものです。生徒の人生設計というゲームに参加している生徒指導の先生は、ジョーカーを引かずにとりあえず早く抜けられれば、それでいいのです。幸いなことに、多くの生徒は3年過ぎれば自動的にいなくなってくれます。それでいいのです。

大学とは自分でテーマを決めて学ぶところ

大学とは何をするところか?

自分でテーマを見つけて、自分で学ぶところです。授業が面白くないとか、先生の話がつまらないとかいう意見がありますが、全くの見当違いといえます。

高校までは、先生が伝授してくれた知識を身につけることが「勉強」だったかもしれません。親鳥が持ってくる餌を巣の中で待っていればよい「ひな鳥」のように、受動的に口をパクパクしていればよかったかもしれません。

しかし、大学は巣から飛び出して自分で餌をさがす場所です。たしかに、甘えたひな鳥にとっては大学など最高に面白くないところでしょう。

もうひとつ。大学は就職予備校ではありません

就職のために大学に通うことは、壮大な時間の無駄です。たしかに、日本の大企業に就職するには、大学に進学して就職活動をすることに意味はあるでしょう。ただ、その先はどうなるでしょうか?

この意味がわからない人は、現在から近未来にかけての日本経済や人口動態などを調べてみましょう。これからあなた達が生きる世界が、これまでとは大きく違ったものになることがわかれば、ちょっとした緊張感が生まれることでしょう。そうすれば、大学の使い方も変わってくるでしょう。

今回のまとめ

- 高校の進路指導は「ババ抜き」と同じなので真剣に聞く必要はない
- 大学は先生に教えてもらう場ではなく自分で学ぶ場


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