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【実質0円大学生活のすすめ】第30回:シラバスの読み方(4)「8.テキストと参考文献リスト」を深読みしてみる

シラバスの行間を読む:8.テキストと参考文献リスト

今回は、第27回で紹介したシラバス項目の「8.テキストと参考文献リスト」について深読みします。

【参考:第27回の項目リスト】
1.科目名
2.担当教員名
3.単位数
4.授業の目標
5.授業の内容
6.成績評価方法
7.授業スケジュール
8.テキストと参考文献リスト
9.担当教員へのコンタクト情報

テキストと参考文献リスト

シラバスでは「授業で使うテキスト」「参考文献のリスト」が掲示されます。テキストは基本的に1冊、参考文献については2~3冊というのが標準です。

大学院の授業では、テキストが指定されないこともよくあります。その場合は、授業の際にプリントアウトされた資料が配布されたり、事前に指定のサーバーからword, excelまたはpdfなどのファイルを各自ダウンロードしておく必要があります。

参考文献についても同様で、どちらかといえば授業中に紹介されることのほうが多いかもしれません。そのときの話の流れで、そのテーマを論じる際の必読書などが口頭や板書で教えてもらえます。

参考文献リストにない書籍の調べ方

ある研究領域を学ぶ際の基本書などは、あえて参考文献リストに掲載されていないこともあります。それについては、自分で調べて読んでおきましょう。

たとえば、シェークスピアの作品名が「1.科目名」や「4.授業の目標」に出てきているとします。その場合は、とりあえず有名な4大悲劇『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』については映像を見るなり、テキストを読むなりして触れておきましょう。時間的に余裕がなければ、有名なセリフを集めた「シェークスピア名言集」などもおすすめです。

また、解説書や研究書などについてはGoogleなどで検索すれば「シェークスピアおすすめ研究書」などを紹介しているサイトを見つけることができます。

テキスト代を節約するには

「本は迷ったら買え」というのが教養人のとるべき基本的態度であるといわれています。すぐに読まなくてもよいから、財布の許す限り購入して手元においておくべきである、という教えです。

とはいえ、大学・大学院の授業で指定されるテキストは高額なものが少なくありません。大抵は3000円台、高いものでは5000円程度するものもあります。「実質0円大学生活」的には「学習のための書籍」という機能を損ねずに、このあたりのコストについても削減していきたいものですね(笑)。

なお、テキストや参考文献を「実質0円」で、場合によっては利益が出るかたちで入手する方法は、また改めて紹介していきます。

今回のまとめ

- 大学・大学院の授業で使う書籍は、シラバスに記載されている「授業で使うテキスト」と「参考文献のリスト」などが一般的である。
- 書籍化されたものを使わず、配布物をテキスト代わりに使う授業も多い
- 授業のテーマに関わる基本書はシラバスでは紹介されないことがある。その場合は、自分で検索してひととおり触れておくほうがよい。


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