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冬が来た!!

家じゅうの窓という窓が結露で濡れた今朝のこと 
 
「霜が降りてるよ〜!!」

5秒前に行ってきまーす!って玄関を飛び出していった兄ちゃまが
とんぼ返りで戻ってきて教えてくれた。
 
 
あらあら、そりゃ見てみなくっちゃって
サンダル引っかけて外に出てみたら、

白い小さなつぶつぶをまとった草花たち。

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冬が来た、冬が来た!
藤野の小さな集落に冬が来た!!

東京では霜を見ないままに終わる冬もあるというのに、
ここでは毎年たしかな冬の到来を味わえる。 
 
寒くて手はかじかむのに、
小躍りしたくなる。
 
 
そうして今年も、
この詩を口ずさむ。

「冬が来た」
    高村光太郎 

きっぱりと冬が来た
八ツ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった

きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、
虫類に逃げられる冬が来た

冬よ 僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、
冬は僕の餌食だ

しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た


藤野の冬が、始まった。

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