見出し画像

あの場がなければ、越えられなかった夜がある。

こんにちは、オザケンです。

皆さんには、「この場所があったから」と思える場所はありますか?
僕には、あります。

赤羽、シーシェイドツリーというシーシャ屋さんがあります。
トルコで初めてシーシャを吸って、
約5年が過ぎ、日本で初めてシーシャを吸ったお店がここです。
決して広くない店内。向かい合わせに並んだ席。
落ち着きと賑わいが同時に存在する、ちょっと不思議な空間。
気がつけば、僕はここの常連と言われるもの、
まあ、よく来る人になっていました。
正確に言えば「常連になろうとして、なった」が正しいですね。

というのも、ここに通い始めた頃、
僕は人間関係というものに悩んでいました。
自分という存在が、どこのコミュニティに属していても、
「俺っていてもいなくても変わらないんじゃないか?」と、
そりゃまあ、中学生みたいなうじうじした悩み方をしていたわけです。

そんな時に、このお店に出会って、
どうやら面白そうな人がたくさんいる。

自ずと、悩みながらも、
「このコミュニティに属してみたい」
そんな想いが強くなり、
当時、今よりももっと常連さんばかりだった印象のある、
シーシェイドツリーに足繁く通いました。

結果、みんなからは「いつの間にかグループの中にいたよね」
と言われるようになりましたが、当時の僕はもう頭を使う使う。
観察しまくり、何を発言すべきか超考えながらその場にいました。

それって楽しいの?と(今では)思いますが、
当時の僕はすごく楽しかったんですね。
新しいコミュニティに浸透していける感覚。

その過程で、
「ああ、こういう風に人と接すれば、
自分も辛くなく、楽しくいられるんだな」
と、ひととの関わり方を再構築していきました。

おかげで、おそらく知り合いだけでも50人はくだらなく、
よく会う人、お店以外でも遊ぶような人が5人、10人と増えていきました。

そんな最中、僕は眠れなくて、しんどい夜が増えていきました。
人と話したい。人と繋がっていたい。
このしんどさを、すぐによくしてくれるわけではないけれど、
「眠れなくてさー」と、一杯お酒を飲みながら、話せる相手がいる。
それも、呼び出したわけでもなんでもなく、
自然に集まった「たまり場」として、そこにある。

その事実が、いかに僕を救ってくれたか。

おそらく、僕の「自然発生的なたまり場」への憧れや、
そういったものを提供する存在への尊敬というのは、
この時期の体験が原体験になっているのだと思います。

これらのことを思い返すに考えること。
それは、「ここは好きかもしれない」と思った場に飛び込んで、
本当によかったなということです。
もちろん、人付き合いが増えれば、悩み事も増えます。
面倒なこともついてきます。
そして、場に飛び込んでいくというのは、すごく負荷がかかることです。
(少なくとも、自分にとってはそうでした)

ただ、その対価は決して小さくないと思います。
自分のいられる「場」を持つことは、
大変なことだけれど、
同時に自分を支えてくれるものでもあるのだと、
強く実感させられます。させられています。

この文章の結論は以上です。
ここから先は、少し蛇足の、ふわっとしたいまの僕の想い。

僕がしようとしていること。
端的に言えば無店舗型の営業スタイルは、
「常連」をつくりません。
なぜなら物理的な場を持たないから。

これって、自分が憧れていることの逆をしているようにも
思えます。

でも、ああ、同じなんだな、とこの文章を書いていて、
少し腑に落ちました。

まだうまく、表現はできていないと思うのですが、
一期一会的な、自然に生まれた偶発的な出会いもまた、
「場」なんだと。
そしてその場はひとときのものであったとしても、
そこで生まれた出会いというのは、人に属するのであって、
場がなくなっても、存在し続け、力を持つ。

結局、僕が支えられていたのは、場所でもありましたが、
それ以上に、そこにいた人たちに支えられていたということなんですね。

なんですね、とか締めた感じになってますが、
あまりまとまってない気もします。

これ以上書くとぐだぐだと長くなりそうですし、
これについては、きっと、自分の活動を通してまた、
もっと煮詰まったアウトプットが出てくることでしょう。
今は、これくらい、まだふわっとしたままで、
世に出してしまうことにします。(すみません)

僕やシーシャという媒介を通じて、
その人の支えになるような出会い、
素敵な出会いがあることを願いつつ、
活動に尽力していきたいと思います。

サポートにて「投げ銭」受け付けております。 なんのサポートでしょう。以前ほどシーシャ屋さんを出張でやらなくなってしまったので、そうですね、僕がもっと、弱いままでも強く生きるために、使わせていただきます。よろしくお願いします。