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イギリス海峡の白亜の断崖、セブンシスターズ

イギリス海峡にそそり立つ白い壁の写真を見た瞬間、セブンシスターズは憧れの地となりました。いつか、自分の目で見てみたい!!
ロンドン滞在の合間をぬって、日帰りでセブンシスターズを訪ねました。
お天気が一番心配だったけれど、現地に近づくにつれて青空が広がり、吸い込まれそうな白とブルーの絶景を見ることが出来ました。


*セブンシスターズ

セブンシスターズは、1630平方キロに及ぶSouth Downs 国立公園の中の景勝地です。 いくつかのトレイルがありますが、すぐ目の前に白亜の断崖が広がるバーリング・ギャップ(Birling Gap)を目指しました。

緑のなかに点々と見えているのは羊さん



大型バスもたくさん立ち寄っています


カフェや売店、トイレも完備

ゆるやかな丘を登って、絶景を見にいきます。

赤い電話ボックス、可愛すぎ!


セブンシスターズの名前の由来は、高低差のある7つの丘がベールを被ったシスターに見えたことから。
石灰チョーク質の岩肌は、毎年30~40㎝ずつ浸食されて後退しているそうです。常に削られているために白さが際立ち、まさに自然の奇跡。


突然足元が崩れるかも知れません。自撮りにもご注意を!



私の1枚 ♡


ビジターセンターのある西のSeafordから東のEastbourneまで、変化に富んだ景観が続いています。

全景を見るにはSeaford側からがおすすめ


遠くに見えるのはBelle Tout Lighthouse(灯台の役割を終えて現在はB&B )


そのままどんどん行くと、2つめの灯台Beachy Head Lighthouseが見えてきます。時間も気になるので早めに切り上げて、崖の下に行ってみました。


ここから降ります。

干潮・満潮の時間が掲示されています


降りたら登る ^^;


絶壁を見上げて・・


大勢の人が波打ち際でくつろいでいました。海の向こうはフランスなのね。


近くで見ると意外と乳白色です。 藤田嗣治の白みたい。

晴れていても風は強く、5月でも防寒が必要でした。


ロンドンからは車で2時間半、列車と路線バスでも日帰りできる所で
こんな絶景が見られるなんて!   
一度は見ておきたい風景です。


<The Seven Sisters 公式サイト>



*ライの街:TheMermaid Inn

この日は中世の面影を残すライ(Rye)で、お昼を食べました。
街はとてもコンパクトで、1時間もあれば一回りできます。

古い時計塔のある聖メアリー教会他、アンティークショップもたくさん


必ず通るのが、名前は乙女チックなのに幽霊が出ることで有名なマーメイドイン(The Mermaid Inn) なんと1156年の創業で、火災で焼失したあと1420年に再建された建物だそうです。 

マーメイド・インの入り口


レストラン


メインはHaddock(タラ)のオランデーズ・ソース。 ポーチドエッグを崩してとろんとなったソースをからめて頂き、絶品でした。


レセプション付近で肖像画を眺めていたら、スタッフに「僕のパパとおじいちゃんだよ」と言われ、危うく信じそうに(笑)

陽気な幽霊だったら会ってみたい


エリザベス1世も宿泊したそうです。

ジュディ・ディンチ他、著名人のポートレートが多数


そしてもう一か所、受賞歴のあるワイナリーにも寄りました。

バルフォア・ワイナリー(Balfour Winery)

フランスの生産地だと、どこまでもブドウ畑が続きますが、バルフォア・ワイナリーは田舎ののんびりした風景の中に忽然こつぜんと現れました。

HUSH HEATH ESTATE サヴォイホテルやオリエント急行でも提供


近代的なタンク


お酒にはまったく疎い私・・・イギリスでワイン??と思いましたが、イギリスはフランスのお隣。ボルドーが英国領だった時代もあり、ワインはイギリスで消費され評価されてきた歴史があるそうです。 

夏のテラス席は気持ち良さそう


ワイナリーのあるケント州は石灰質の土壌で、かつてのシャンパーニュ地方の気候とも相似しているそうです。

3種類をテイスティング


私は個人的に思い入れのある、ロゼのスパークリングワインを購入しました。今秋の銀婚式のお祝いに開けようと思います♪

”イングリッシュ・スパークリングワインの聖地” バルフォアのショップ


セブンシスターズの記事を書き始めたのに、ワインで終わってしまいました。 
機会があったらセブンシスターズのトレイルをじっくり歩いてみたいな・・と思ったら、Beachy Head Marathonというイベントがあるのを発見! 
あら、何これ楽しそう☆  ご冗談でしょう、あそこを走るなんて。
自問自答しつつ、冗談みたいなことに限って現実になってしまう私。
セブンシスターズが呼んでくれたら、きっとそこにいるでしょう。