あまとみトレイル86kmを歩く 前編
長野県と新潟県をまたぐ全86kmのあまとみトレイルを、完歩しました(2024年10月) あまとみトレイルは雨飾、斑尾、戸隠、妙高の4つの山の頭文字をとって名付けられ、2021年に完成したまだ新しいトレイルです。
ルートが少し分かりづらい・山歩きが不慣れ・熊の出没情報が多発していることから、私はガイドツアーに参加しました。
スタート地点は長野駅。駅からトレイルが始まるなんてちょっと不思議。早朝東京を出発して半分寝ぼけていたけれど、「縁」と書かれた提灯に気をよくして歩き始めました。
まずは善光寺にお参りして、旅の安全を祈願
AMATOMIのマークを目印に進みます
遠くに長野盆地が見えました。さあ、これからだ!
栗やクルミもいっぱい・・・途中の湧水 瓜割清水(うりわりしょうず)では、地元の方が野菜を洗っていました。水に漬けておいた瓜が割れるほど冷たいことが名前の由来だそうですが、この日は暑かったので、ひんやりした湧水が気持ち良かったです。
収穫期を迎えたリンゴ畑が連なり、挨拶すると「これ、どうぞ」とリンゴをたくさん頂いてしまいました。リンゴってこんなに美味しかったっけ?と思うほど瑞々しくて、生き返りました!! ありがとうございました。
里山の景色に癒されます
飛び出し坊やにも、ポケット代わりにあまとみマークが
芋井集落の小さな神社で持参したお昼を食べ、さらに歩みを進めます
森林植物園
前半の2日間はペンションあぜりあさんにお世話になり、ルートへの送迎もして頂きました。庭の桜の木に、2歳くらいの可愛らしい子熊がよじ登っていたことがあるそうです。
晩秋の気配が深まる庭。
飯綱高原からは戸隠古道を宝光社、中社、奥社へと向かいます。
戸隠神社一の鳥居跡
道筋の大久保の茶屋さん(文化2年創業)の店先には、新そばを表す杉玉がかかり、職人さんが蕎麦を打っていました。
「事前予約制、予約がないと運行しません」と書かれたバス停
戸隠一体は神域、道の名も神道
熊除けの鐘を鳴らして先へ
中社近くのしなの屋さんで新そばランチ。万平おじいちゃん夫婦がお茶受けに考案した蕎麦団子はフアンも多く、リピートしたくなるお味でした。
戸隠神社奥社 随神門 やはり空気感が違います。
随神門を右に逸れてささやきの小径へ。一気に人の気配がなくなりました。
キャンプ場を経由して戸隠牧場に沿って進みます。人気のエリアだけあって、キャンパーさんや登山者を見かけました。
目が優しい
届けを出して黒姫山麓の登山道へ。大たるみ(1593m)の峠を越え、新潟県に入ります。気持ちを引き締めました。
古池 広々した展望が清々しい。
ピークの紅葉は圧巻の美しさ
ブナ、ミズナラ、ダケカンバ、白樺、カラマツ・・トレイルでは多種多様な木々に出会いました。日本の森は本当に美しい。
氷沢避難小屋
大だるみの峠を越えて、氷沢避難小屋に到着。ふう・・・
60ℓのバックパックを背負ったシンガポールの高校生グループに会いました。5つのグループに分かれて行動しているとのこと。どうやってこのコースを知ったのか不思議です。大人になってバックパーカーの旅ができるように初歩のスキルを教えているとしたら、素敵な学校ですね。感じの良い生徒さん達でした。それにしても、あまとみトレイルを歩いている人には全く会いません。
製材所跡地 1932年~1948年までブナ林を活用するために製材所が置かれ、100人以上の家族が生活をしていたそうです。 こんな森の奥に暮らしの痕跡があるとは。
朽ち果てた滑車
縁結びの木
トロッコ道
夢見平遊歩道 葉っぱの絨毯を踏みしめながら森歩き
ハルニレの大木
六美展望台
笹ヶ峰ダムと乙見湖 今日もよく歩きました!
後半の日程でお世話になるホテルは、部屋の窓からゲレンデとリフト乗り場が見えるスキー宿。別館のレストランでは、妙高高原の天然水で仕込んだ無濾過のクラフトビールが飲めます。う~ん、アルコールは打ち上げまで止めておこう。
目指す野尻湖が遠くに
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