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Art Work 『海月』


2021年6月20日

 先日の、海遊びの感覚が抜けず、海洋生物を、描きたくなりました。

 正直申しますと、私は泳げないものでして、海中での撮影は難しく、またコロナウィルスを気にして、水族館に行くのも腰がひけて、今回はネットで画像を検索し、モデルにして描きました。

 しかし、誰かに撮影して頂いた画像を、そのまま描くと、今度は、著作権の問題に引っかかるので、イメージを膨らませて、オリジナルとして描く!という、普段とは違う部分に、相当な神経を使いました。

 理想を言えば、自分で撮影したモデルを、描くのが一番楽です。特に私は、ディテールを追求してしまうので、なおさらです。

 そう考えると、撮影と絵を描くエネルギーは、同じくらい必要で、身体が二つあるのなら、一つは、撮影に情熱をかけ、もう一つは、描くのに集中するとか、頭の中で、悶々と考えてみました。

 そんなことを思うくらい、体力と時間が欲しい!という、話なのですが、運よく、奇跡的な瞬間に立ち会えて、撮影できると、迷いなく、創作に集中できます。光の美しい瞬間を、待っている時間が好きなのです。


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 今回は、イメージで描いたので、種の同定はできませんが、クラゲの説明を少し。

海月・水母
海を浮遊する、腔腸(こうちょう)動物の鉢水母(はちくらげ)とヒドロ虫(ちゅう)の総称。体は寒天質、つりがね形・かさ形で、まわりに糸状の触手がふさのように下がっている。


【制作過程】

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 新しく買った、傾斜10度の作業台です。娘のために、購入したのですが、使ってもらえず、自分用となり、結果的に気に入っています。


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 ラフスケッチを、トレペで、写します。

 カラーシャーペンで、陰影を足していきます。鉛筆は、黒色が強すぎるので、今は、カラーシャーペンに、落ち着きました。

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 ここらへんで、紫陽花の発色に、刺激を貰いに行きました。

 海月の、水流に身を任せて漂う姿に、身軽さを感じ、癒されます。
 背景を塗らずに、青い海の世界を、表現しようと考えていたので、その陰影に、紫陽花の色彩を、合わせてみようと、思いつきました。

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 作業に、戻ります。


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 シャーペン作業は、ここまでにして、水彩を、重ねていきます。

 使っている透明水彩は、三色。混色しないで、重ねて、色を調整するのが、好きです。

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 今回は、途中まで付けていた、トレペのしわしわが、視覚的にお邪魔になっていました。視覚を、フル稼働するので、余計なものは、極力省きたいところです。反省点。

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 無事、完成しました✨


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お付き合いくださり、有り難うございました。


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今後の制作に役立たせていただきます✨