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2024年6月は伏線回収の旅〜その④偉大なる、ほにゃらら

この続き。

2泊3日の旅はあっという間に最終日。
小説から始まった旅が、また別の小説にリレーされていく。
『鹿男あをによし』はリピートしたんだけど、こちらは未読作品だった。

『鹿男〜』では、奈良・京都と大阪難波が登場し、3月の旅でなんば駅を利用したりもしたんだけど、平城京とか平安京とかと同時代の歴史としてはあまりピンとこなすぎて調べてたところ、「紫香楽宮」への遷都と行ったり来たりしたいきさつがあったとのこと。
紫香楽=信楽=MIHO MUSEUMは滋賀県!
点と点が繋がったのは、小説を読む前だったか読み終わった後だったかもはや覚えていないのだけど、『〜しゅららぼん』の舞台は滋賀県だ。
「石走」なる地名は昔のものだと書いてあったというのに、物語を読み終わった後に散々どこなのか探してしまったけれど見つからず。

せっかくなので実在する「竹生島」に行ってみようということだけ決めて、せめても東岸から行くのが『〜しゅららぼん』ぽさが出ていいんじゃないかと、湖の見えるホテルに宿泊したのです。
港のあるのと同じ長浜市内だしそんなに遠くないはずだろうと、チェックインの時にフロントで竹生島行きの船の乗り場はどこですかと尋ねてみると、まさかの、目の前ですよとの答え。
ラッキー。というか、まったく調べてなかったことも含めて、不思議すぎる展開が続く。
もっと流れに身を任せようということなんだろう。


強風などで欠航することもあるらしいが無事出航!

往復の船では『〜しゅららぼん』のクライマックスのシーンを思い浮かべながらのクルーズ。

到着前に噂の龍神拝所を真正面にとらえる
いきなり登る登る…
弁財天が多数いらっしゃる本堂
頂上に三重塔

歴史を紐解けばお寺から始まっていて、最近は私の中でそちらをリスペクトする気持ちが強くなっているけれど、今回はミーハー心も勝り都久夫須麻神社へと進みたい気持ちがはやる。
本堂から一度階段を下った先に神社がある。

ちょうど船が入ってきた。
まさか日出家!?妄想が過ぎる
立派な唐門

お寺にしても神社にしても、歴史や風格があることに違いはない。
知識もないのに分けて考えることのほうが無意味かも。

ここも重要文化財
都久夫須麻神社を背に

考えるのは無意味と思いつつも、いろいろ廻る。
考えるより、感じよう。

あ、蛇さん!

神社の人にいましたよーと報告すると、代替わりしたのかひとまわり小さくなったんだと。
けっこう大きかったけどなぁ、もっと大きかったのか!

気持ちのいい場所だなぁ

『〜しゅららぼん』でパタ子さんが促したように、せっかくなのでとかわらけ投げをしてみたら、案の定涼介のようにどこかに飛ばされてった。
その直後、石ころで水切りをするようにキレッキレに投げる女性が現れ、見事に鳥居に当てていた…
「湖の民」だったんだろうか、すごいものを見てしまったわ、と思いながら。

地面がかわらけで真っ白!

神社側の参道を島の入口方面へ戻っていくと、
大きな木の根元にお社が。

黒龍大神と黒龍姫大神

神社のほうは白蛇だらけだったけど、ここは黒龍。
さっきの蛇さんを思い浮かべてお参り。

その後時間が余ったので謎にあの階段をもう一度登ってみたくなり、お寺と神社を2周してみたら、観音堂の窓から正面にこの大木があったことに気づく。

山も階段も登るよりも下る方が苦手だ…

帰ってきてから『しゅららぼん』の竹生島の章を再読して思い出した。
ここでも「ご神水」を飲むシーンがあったのだ。
お香水に続けてうっかり忘れてたけど、たぶん飲んだぞ?

力が目覚めちゃうかな〜

ところで晴明神社と暦会館にも呼ばれてしまったので、結果、『鴨川ホルモー』も再読することにして、到着を待っています。

帰りの船が到着

あ、伊吹山が見えた!
龍神拝所からも見えたはずなのにやっと気づいた。
『しゅららぼん』によると、背比べで負けて怒った夷服山(伊吹山)がちょん切った浅井岳の首が、竹生島になったんだという。

信長がつくらせた薬草園があったとか、イブキジャコウソウの名前にもあるので気になっているお山。
標高1377mならば登れるのではないか?!
というか9合目まで車で行けるらしい。
登山というよりもさまざまな伝説やら歴史やら、
調べてみるととても魅力的な山…
いっそこのまま行ってみようかと思いつつも、
若い時と違ってこの格好や靴では心許ない。
(かつて比叡山・延暦寺にハーフパンツにフラットシューズで水も持たずに登るという暴挙に出た…低いから大丈夫だったけど、それから反省した)
もうちょっとちゃんと調べて知ってからにしよう。

ガラス越しではなく再び龍神拝所
どなたか写りこんでしまったが

遠ざかるのを見えなくなるまで眺めていたかったけど、
陽射しが強くてさすがにクラクラしてきた。
また車を運転しなきゃなので屋根の下へ。
ちょいちょい挟んでいる小ネタは、
だいたいこの観光船のアナウンスから仕入れたもの。

そういえば私、かつて仕事で琵琶湖の学習船「うみのこ」の上で一泊させてもらうという貴重な経験をさせてもらったのだった。
不思議なご縁はそこからもつながっていたのだ。

さて、長浜港にも無事に帰着。
目の前のホテルのフロントに荷物を取りに戻り、
有翼のライオン像フェルミトラクスにも挨拶して、
旅の出発地の敦賀へと戻ります。

ホテルの随所にイタリア🇮🇹
行ったことないけど

琵琶湖畔をしばらく走って、名残惜しいけれども、
また来たいなと思いながら琵琶湖とお別れ。

そしてとりあえず時間内にレンタカー返却。
予定してなかったけど寄り道したい場所ができてしまったので、新幹線を一本遅らせることに。

そのお話と旅のまとめは最終回につづく。

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