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麻袋に育てられている?

最近嬉しいことに
店頭で、メッセージで
同年代です!
応援してます!

私やISAMUさんと近い年齢の皆様が気持ちを伝えてくださるのです。

同年代の方々に応援してもらえるなんて、びっくり&嬉しい。

私たちはしがないクリエイター。
個人事業主。
社会的信用だってまだないんだろうし、そういう意味では底辺に属しているんだと思うんだけど、
だいたい同じ時間を過ごしてきた同年代の方々に応援してもらえる人生にできているのか…?!と不思議な感覚にもなります。

好きな事を仕事にしてるから…?

私の場合、実はそれとも少し違うんですよ。

無いなら作る。
自分の好きを表現する。

スタートはそこからでした。

洋服が好きだったけど、
買った服を着てみたら
自分の好きと一致しない事があると、昔はよく、勝手に切ったり貼ったり縫ったり、だいたいリメイクしていたし、まだネットがこんなに普及してない時代から、裏原や代官山の小さなお店に入っては、クリエイター作品を買ってた。
犬服を作り始めたのもその延長みたいなところがあって、自分の好みのものが無いのと、愛犬にぴったりなサイズがないのが、元々の原動力だったんですよね。

無いから作る。

ものづくりが好きかどうかは、その時はあまり考えてはいなかったと思います。正直なところ。

それが私のものづくりのスタート。

その後コーヒー麻袋と出会って、この素材を次のステージへ引き上げる事に時間と頭を使うようになり今に至るのですが、こっちの方が熱を帯びた行動だったと感じます。

そもそも…麻袋のバッグが世の中に無くても困らないでしょう?

それをわざわざ作るのです。

好きなものが無いから作る、という思考回路ではなくて、この素材に出会っちゃったから、作りたくなった、そんな順番です。

作り始めたら
頭を悩ます事のオンパレード。
そして生活とのバランス。

どっちをとっても大変。

ものづくりっていう仕事が
これで食べていくって事が

ただ作るというだけの簡単な事じゃ無いことにどんどん気づき始めたのです。


面白いから!
の方が、続けてきている理由として
みなさんにとっても納得する答えなのかもしれないのですが

私がものづくりを続けている理由
これ一本で生きていくと決めた理由

よくよく考えると
むしろ

難しいから

の方が合っていると感じるんです。

変なこと言ってるように感じるかなぁ。。
でもほんとのほんとに
コレなんですよね。
難しいからこそ
立ち向かい
道を切り開く
そこに生きがいを感じちゃったんです。

麻袋って素材は
"作りました!"
では終われない素材。
存在は知られていても
その扱い方や特徴など
あまりにも知られていない存在。
それをあえて
そう、あえてですよ
ファッションアイテムとして世に放つんです。
それは簡単な事では無い事
想像していただけると思います。

見たことある
流行ってる
と、簡単に受け流す方もいらっしゃいますが、私はこの素材と真っ向勝負しているので確信してます。
これは流行り物に適した素材ではありません。

季節に合ってるから
流行ってるから
と、理解なく手にしてしまうと
むしろ間違った先入観が広まってしまう。

それが私は嫌です。

難しい素材
だけど
いや
だからこそ
唯一無二の魅力を持った素材

世の中完璧を求める声が多過ぎて、完璧、多機能、高機能…
同じものがたくさん存在し、欲しければいくらでも手に入る…
ちょっとでも違えば、これは違う!と文句を言ったり怒って捨てたり返品したり悪評を広めるネットに書く…
そんな風に当たり前に思っている層がどんどん増えているのが、悲しいし、嫌な世の中だなって感じています。

この現実と麻袋のものづくりは
真逆の場所にいると
私は思っているんですよね。

ダメなところがあるからって
全てを否定する必要はない。

いいところもあれば
ダメなところもある

まずはそこを理解した上で手にして欲しいし、そうしていただけるように、私たちは伝え続けています。
だけどこれって
私たちが一方的に伝えるだけじゃだめなんですよね…
向き合ってくださる方々
耳を傾けてくださる方々
納得してくださる方々がいて初めて
正しい情報が流れるようになるわけです。

人間関係ととても似てるのよ…
麻袋と付き合う事って。
(これも何度も言ってます。)

噂は一方的なもの
双方の言い分を第三者が聞いて判断したって、その人の主観にジャッジされる。

私が麻袋を好きだと思うのも私の目線であり、ゴリ押しするものではない。だから、伝えても嫌いだと思われるのは仕方ないと思っています。

好き嫌いはあっていい。
だけど批判する必要はない。

いつも言ってる事です。

暴れ馬を乗りこなすには
ある程度、その動きをこちらが吸収しないといけない

暴れ馬だからNOを突きつける人もいれば
なぜだろう?と、その心の面を考えたり、またはその動きを研究するする人もいるでしょう。

前者と後者では
その後、そのお馬さんとの関係性は異なってくるでしょうね。
もっと言えば、そのお馬さんとの関係性だけでなく、大きなくくりで、馬、という存在との関係性も異なってくる可能性があるわけです。

だから、作り手だけが考え、作り手だけが知識や情報を得るのではなく、お客様に正しく伝え、その情報からお客様ご自身でも考えて行動していただくってことが、お互いの理解を深めるためには必要不可欠な事だよねって思っています。

ものが溢れる世の中で
作り手の存在って、とても小さい。

その小さな存在を見つけてくださり
応援してくださる方々がいるって
どんなにありがたいか…!!

ISAMUさんともね
popup中は
毎日
終わった後に

◯◯さんのお陰だね
ありがたいね

と、お客様を一人一人思い出して話すんですよ。

たくさん売って
それが正義!
とは思ってなくて
届けたい人に届ける事
価値を共有できる方々に届ける事
私たちを知ってもらいたいとも思うし
お客様のことも知りたいと思うし。

これも
麻袋との関係性に
通じるところがあるなぁと
やっぱりそこに行き着くわけです。

麻袋と向き合うことは
やっぱり人間関係に似ている。
ネガティブを受け入れるココロの余白を育ててくれる存在のように感じるのです。
そして、人は人、とどこか割り切るココロというか、凪の状態にしてくれる思考回路を育ててくれるようにも感じるのです。

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