見出し画像

Atelier Ninon創業について


今回は、アトリエ ニノンのディレクターである水野谷 みゆき氏に、ブランドを設立したきっかけや思いについて伺っていこうと思います。


―アトリエ ニノンは、フランス産のシルクスカーフやアメリカのチマヨベスト、イギリスのヴィンテージドレスなど、世界の様々な地域から素晴らしいものを集めていらっしゃいますが、アトリエ ニノンを作ろうと思ったきっかけについてお伺いしたいです。

水野谷:ずっとジュエリーの業界にいて、素敵なものとかいいなと思ったものはたくさんありました。ですが、トレンドに従ったアイテムを提案して行かない限りマーケットには受け入れられない。
流行に関係無く素晴らしいものはたくさんあるのに、それを皆さんにご紹介できないのはとても残念だなと思っていて。
長く仕事をしてきた中で大切にしてきたものを、少しずつ自分の引き出しの奥に閉まっていて、それが貯まってきたのでいろんな方に紹介出来る店としてアトリエニノンを作ろうと思いました。

画像1


―流行に関係無く素晴らしいものをご紹介したい、ということですね。アトリエ ニノンには海外から買い付けたものが多く、実際水野谷ディレクターは海外のご友人がたくさん居る印象ですが、そこからインスピレーションを受けたりしているのですか?

水野谷:人生を思いきり楽しんでいる海外の友人からは、いつも刺激を貰っています。友人たちはバカンスに行く時も、バカンスを計画するところから楽しむとか、友達とシェアをする時間などもものすごく楽しんでいる。
お金をかけたゴージャスなレストランに行くのではなくて、例えばパスタとサラダだけでもテーブルセッティングや飾るお花までも楽しんでいて、小さな幸せが人生を豊かにしているということに刺激を受けています。


―海外のご友人からは、人生を楽しむというインスピレーションを受けているのですね。ちなみにどういうきっかけで海外のご友人ができていったのですか?

水野谷:若い頃から旅行に行って知り合ったとか、友人の紹介や、友人の親戚の子が日本に来るということでホームステイしてもらったりとか、あとは娘達の友人が泊まりに来てとか。基本的にウエルカムなので自然と増えていきましたね。

―ご友人や娘様など近くの関係の方でもともと海外に知り合いがいらっしゃる方が多いのですね。海外のご友人の影響は、アトリエ ニノンのどのようなところに表れていると思いますか?

水野谷:人生が楽しくなるようなジュエリーだったりとか、それを身につけることでハッピーになれるようなアイテムを必ず集めるようにしています。自分自身がハッピーだったり、それによって、人とハッピーな気持ちをシェア出来るようなものをたくさん集めるようにしています。


―自分1人でも、他人と共有することによってもハッピーになれるものを集めているのですね。それでは、ご自身はどんな時にハッピーだな、幸せだなと思うことが多いですか?

水野谷:素敵な景色を見たりとか、素敵な人と気持ちがシェアできた時とか、人が喜んでくれた時とか、そういった気持ちのシェアをできて、わかちあえた時ですね。

―ご自身がハッピーになるのは、誰か自分以外の方と感動を分かち合えた時なのですね。いつも、嬉しそうに海外のご友人との楽しそうなやり取りを見せて下さいますね。
それでは少し話題を変えまして、水野谷氏がジュエリーに魅了されたきっかけは何だったのかを知りたいです。

水野谷:まず、つけるだけで自分の気持ちがあがりますよね。さらに、女性は褒められると嬉しくなると思うのですが、ジュエリーをつけて、自分がいつもよりも気分が上がっていて、ハッピーな気持ちになっている時はきっと他人からも褒められる。
そのジュエリー素敵ね、とか言って下さるでしょう。ジュエリーはそういった魅力を持っていて、自分も周りの人も幸せに出来るという特性があるんだと思います。


―先ほどのハッピーになる時と一緒で、つけているだけでも気分が上がるし、さらに自分以外の方から頂ける言葉でうれしくなるから、ということですね。確かに、自分が選んで身に着けているものを褒められるのは嬉しいですよね。
ファッションを好きな方は多いと思うのですが、最初から就職先もファッション業界と決められていたのですか?

水野谷:学生時代にアルバイトしていたのがジュエリーの会社でした。就職はファッション業界と前から決めていましたので、最初はアパレルに入り、そこでジュエリーの仕事をはじめて、そこから色々学ばせて頂きました。
その後友人とジュエリーメーカーを設立し、30年近くジュエリーの世界で仕事をさせて頂きました。そして4年前にAtelier Ninonをオープンし、今に至ります。

画像2

―最初からファッション業界と決めていたのですね、すごいです!

水野谷:ファッションは「Happy」を作る仕事だと思うので、ファッション業界と決めていました。
仕事と生活を分けるのではなくて、仕事しても生活、生活も仕事、そういった価値観で生きていくには一番楽しい仕事だと思います。

―そういえば、アトリエ ニノンのオリジナルジュエリーはパールを使ったものが多いですが、パールに思い入れなどがあるのですか?

水野谷:私にとってとても大切な素材です。加工しなくてもそのままで素晴らしいし、日本人女性にあっていると思います。奥ゆかしくて優しい感じ。素材の中で一番好きです。

画像3

―パールはカットとかしないでそのままで素晴らしいですね。
ヴィンテージアイテムにもそういった思い入れがあるのですか?

水野谷:人の手のぬくもりが感じられる古いものが好きなので、よく国内や海外で蚤の市やマーケットに行って、持って帰れるような古道具を買っていたんです。すると、そこで見るジュエリーにも興味が出てきて。そうやって見ていく内に見る目を養っていけたので、良いものだけを集めたお店をしたいなと。

―楽しそう!いろいろインスピレーションを受けた中で、アトリエ ニノンの目標となるお店などはありましたか?

水野谷:そうですね、唯一無二の店になれたらいいなと思います。そして、すごくフレンドリーでありたいのでいつでもウエルカムな感じで。

―なるほど。では最後の質問となりますが、今後アトリエ ニノンをどんな風に成長させていきたいと考えていますか?

水野谷:これはアトリエ ニノンというよりは株式会社ル コタージュという会社単位でのお話ですが、ファッション以外にも、チャリティーとか、コミュニケーションとか、地球環境に対して出来ることなど、社会問題を踏まえて成長させていきたいと考えています。
ヴィンテージを扱ってる時点でサスティナブルなことをやっているわけで、それに加えビジネスや環境、コミュニケーション、違うカルチャーとのコミュニケーションのきっかけになれば、と。大きなところで言うと、地球の一員として広い部分で活動していきたいと考えています。
最近では、ニューノーマルと言われている今の時代に何ができるかということを、もっと真摯に考えていかなければならないなとも思っています。
今、コロナ禍でファッション業界にとって厳しい時代ですが、私はそれでもファッションの力はすごいと思っています。人を幸せにするし、ワクワクします。そういう気持ちがすごく大事で、やっぱりそれをシェア出来たらすごくいいなと思う。
ただ物を売るだけではなく、ハッピーな気持ちをシェアする。
そんなHappyをたくさん作っていきたいですね。


―本日は、長いお時間ありがとうございました。

サスティナブルな活動を通し、ハッピーをシェアする。
とても大切で、そして日々意識していないとできないことでもあります。アトリエ ニノンというブランドを通じ、このような思いを広げていけたらと思います。

水野谷氏のインタビューは今回で終わりではなく、買い付けのこだわりや渡航先の決め方、何を感じたかなどもっと深くインタビューしていきますので、是非またご覧下さいませ。


LINEtwitterinstagramもフォローお願い致します✨

この記事が参加している募集

自己紹介

よろしければサポートお願いします! 募金活動など、社会への貢献活動資金として使わせて頂きます。