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World Bee Day(世界ミツバチの日)

2020年5月20日は「世界ミツバチの日」。

ミツバチは現在、 様々な要因によって弱り、 絶滅の危機に瀕しています。
しかし、 私たちが生きるこの時代の環境、 生物多様性の維持に欠かせません。
また、 植物の繁殖に不可欠な授粉において大切な役割を担っています。
ミツバチを守ることは、 私たちの地球の生活を守るのに必要不可欠なのです。
現在、ル コタージュ(アトリエ ニノン・ハミングバーズヒルショップ・キャンプフィールド・原宿マルシェ)では原宿マルシェの活動の一環として、絶滅の危機に瀕するミツバチの保護を行っています。 

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ミツバチは一体どんな働きをしているの?


何世紀にもわたり、ミツバチは地球上で最も熱心に働く生物の一つとして、人々、植物、そして環境に便益をもたらしてきました。
ミツバチなどの花粉を媒介してくれる動物たちは、花粉をある花から別の花へ運ぶことによって、たくさんの果物やナッツなどの受粉を手伝ってくれます。
そのおかげで、私たちは甘くておいしい野菜や果物・ナッツを食べることができるのです。
また、ミツバチが受粉を手助けすることで、さまざまな植物が絶滅せずにきちんと育つことにもなります。ミツバチによって子孫を残すことができるのです。
では、ミツバチによって子孫を残す植物とはなんでしょう?
リンゴ、桃、梨、梅、かぼちゃ、ラズベリー、ポンカン、スイカ、アーモンド、アスパラガス、ブラックベリー、ブロッコリー、メキャベツ、キャベツ、カカオ、ニンジン、カリフラワー 、セロリ、サクランボ、ナス、ニンニク、ライチ、マカダミア、マンゴー、ナツメグ、タマネギ、パッションフルーツ、キュウリ、コショウ…
まだまだあります。

私たちの食べる果実や種子として栽培される作物の約75%が、ミツバチによって作られているといっても過言ではありません。
ミツバチがいなくなってしまえば、これらの食べ物を食べられなくなってしまうのです。
絶滅とまではいかなくても、ミツバチの数が減っていくとこれらの食べ物を採れる数が減るとどんどん高価になっていき、食べることができる人はごくわずかになってしまうでしょう。
それはとても悲しいことですし、栄養バランスにとっても非常によくないことですよね。

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ミツバチたちの生態


・ミツバチは、人間には知覚できない「ミツバチの紫」として知られる色を見ることができます。黄色と紫外線の組み合わせです。
・ミツバチは、一生をかけて小さじ12分の1の蜂蜜を作ります。
・ミツバチは民主主義です。彼らは新しい家を選ぶ際話し合いをします。投票は全会一致で決まります。女王は公平な立場でそれを見守ります。
・働きバチは、子孫を作る以外のすべての働きをします。一度に自分の体重の半分の蜜を運びます。花粉は後脚にダンゴ状にくっつけて運はこびます。危険を感じた時などは、腹部の先端にある針で敵に毒を注入します。しかし、働き蜂の刺針には逆かぎがついており抜けないようになっているため、一度刺すと針が取れて死んでしまいます。

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ミツバチの数は今どうなっているの?


世界のミツバチの数は、過去数十年に渡って減り続けています。
国際連合食糧農業機関(FAO)によると、現在の絶滅する速さは通常の100〜1,000倍です。これは人間の影響です。
2018年には、アメリカにあるミツバチの巣の約40%が無くなりました。これは史上最悪のデータです。
また、地球上の昆虫は100年以内に絶滅するというデータもあります。
ハチや蝶の35%近く、コウモリなど脊椎動物の約17%が、世界的に絶滅の危機に瀕しています。
この傾向が続くと、さきほど挙げた食べ物が、米やトウモロコシ・ジャガイモなどの主食作物に置き換えられることとなり、最終的にとてもバランスの悪い食事になってしまいます。
病原体、害虫、ストレス、農薬、暑すぎる気候は、ミツバチの数や私たちの食事の質に悪影響を与えます。
また、ミツバチが蜜を採りにいける植物の種類が少ないことも良くありません。
いろいろな季節に様々なお花が咲いていることで、ミツバチたちはいつでも花粉を運ぶことができるのです。

日本でのミツバチの数も減少し続けています。
飼育戸数(ミツバチを育てている家の数)は、
平成24年…5,934戸 から 令和2年…10,021戸
と増えています。
さらに、2000年頃からは、ニューヨークやパリ、シカゴ、ロンドン、香港などの大都市の屋上でミツバチを育てる活動も活発になってきました。
世界的に見れば減少していますが、日本では頑張って減少を食い止めているという状況です。

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ミツバチの日(World Bee Day)とは?


2017年FAO総会※により承認後、ミツバチなどの花粉媒介をしてくれる動物たちの重要性や課題、持続可能な世界貢献への意識を高めるため、5月20日を「世界ミツバチの日World Bee Day」として国連総会にて採択されました。
(※FAOとは、国連食糧農業機関の略。すべての人々が栄養ある安全な食べ物を手にいれ健康的な生活を送ることができる世界を目指し、現在、約3,400人の職員がイタリアのローマ本部や130カ国以上の国や地域でこれらの目標の実現のために活動しています。)
ミツバチとは、厳密にはミツバチ上科ハナバチ群にあたりますが、ミツバチ科のみならずヒメハナバチ科、コハナバチ科、ハキリバチ科なども含みます。
世界的な世界ミツバチの日の遵守は、次のことを目的としています。
・ミツバチを保護することの重要性を、世界の公的および政治的に力のある方へ主張します。
・人間は、ミツバチなどの花粉媒介者に依存しているということを意識してもらうようにします。
・ミツバチや他の花粉媒介者を保護します。これは、世界の食糧供給に関連する問題の解決に大きく貢献し、開発途上国の飢餓を減らします。
・生物多様性のさらなる損失と生態系の減少を食い止め、持続可能な開発目標の達成に貢献します。

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今年のミツバチの日は?


世界ミツバチの日の4回目ということで、2021年5月20日にFAOが「Beeengaged – Build Back BetterforBees」というテーマで仮想イベントを行います。
このイベントでは、環境再生と花粉媒介者の保護を主張し、COVID-19のパンデミックが与える食料確保や農業への危機に対抗するための世界的な協力を求めます。

2021年5月20日の13:00(CEST)にイベントに参加し、ハッシュタグ#WorldBeeDay #Savethebeesを是非ご覧ください。
アトリエ ニノンでも参加致します!

また、ほかにも2021年5月20日13:30(EST)には、ミツバチと花粉交配者の重要性に関するインタラクティブな議論(FAOと国連へのスロベニアの恒久的使命が主催)が行われるようです。

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どうして5月20日なの?

5月20日は、18世紀に生まれたスロベニアの人です。
現代の養蜂技術を開拓したアントン・ヤンシャという人物の誕生日です。
マリア・テレジアによって、オーストリアのウィーンに世界で初めて養蜂家養成学校が設立されました。
その際アントン・ヤンシャは講師として王室から任命されました。
アントン・ヤンシャは養蜂技術について優れた理論と熟練した技術を持っていることで有名でした。今でも養蜂家が読むほど重要な、養蜂に関しての2冊の本を出版しました。
このことから、スロベニアは今でもたくさんのハチミツを作っています。スロベニアの人隊はハチミツが大好きなのであまり輸出はされておらず自国で消費しているようです、たくさんのカラフルなミツバチ達の小屋があるようです。
ミツバチは色を見分ける能力があるため、小屋に色をつけると自分の巣箱をきちんと認識して帰っていくようです。


私たちに手伝えることはありますか?

・地域の農家から生のハチミツを買うことで、養蜂家を応援することになります。
・バルコニー、テラス、庭に蜜を含む花を植えることで、ミツバチ達が集める蜜が増えます。
・その際は、さまざまな季節に咲く花を植えましょう。ミツバチ達がいつでも蜜を集めにいけます!
・また、庭には農薬をできるだけ使用しないようにしましょう。

・ミツバチの重要性について子供や青年の意識を高め、養蜂家への支援を表明します。是非instagramなどで#WorldBeeDay #Savethebeesをチェックしたり、シェアしてみましょう。


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