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最近、『集客』で気づいたこと

みなさんこんにちは。群馬県高崎市のコンサートサロン「アトリエミストラル」オーナーの櫻井紀子です。

アトリエミストラルは主催公演に力を入れており、月に1~2回の割合で主催公演を行っています。演奏の方は群馬県在住の演奏家、都内を中心に県外の演奏家、そして最近は海外の演奏家と、さまざまです。

どんな演奏家の公演にもついて回るもの、それが『集客』です。たくさんの演奏家や主催者の皆様と接している中で、最も盛り上がる話題が実は『集客問題』です。

かれこれ10年、コンサートの企画・主催に携わってきて、いろいろと気づいたことをシェアしたいと思います。

お客様の雰囲気、温度感

最近気づいたことなのですが、心からそのコンサートを『聴きたい』と思ってきてくださっているお客様なのか、義理や人情や批評目線のお客様なのか?って実は本当にわかるんです。
本当に聴きたいと思ったお客様の場合、ものすごくコンサートの雰囲気は良くなります。なじみのない曲でも真剣に聴く、終わった後演奏家に、素直な疑問を投げかける、写真を撮ったり、サインをお願いするにも、必ず許可を得る、そして心から感謝の言葉をかけてくださる。

終演後集まるお客様

批評家目線の方の場合は、音楽そのものではなくて、何か批評できるものはないか?と探している感じがあるし、オーディオ信者の方は生演奏に拒絶反応を示す場合も。

気づいたこと

アトリエミストラル主催公演に来てくださるお客様はこころから「聴く」ことを楽しんでいて、探究心・好奇心があり、演奏者はもちろん、主催者の私に対しても感謝を述べてくださる場合が多いです。

そんなお客様の姿を見ていて、「あ、これって自分の(理想とする)姿だ」と思いました。本当に聴きたいものを聴きに行く、知らない演奏家でも「なんか良さそう」という直感を信じる。そしてその演奏会のテーマや楽器について、もっと知りたいと思う。歴史や他の芸術や文化に対し開かれた知見がある。などなど。

コンサートというのは、〇〇の演奏を聴きに行く、という大前提はありますが、実はお客様と演奏家、そして主催者のエネルギーの循環です。それは提供側には本当にすぐに100%分かります。

集客が少ないときは落ち込むことも多いけれど、近い将来、「良いと思えば来ていただける」「本当に良いものは分かってもらえる」「櫻井が主催するのならば、知らない演奏家、初めて聴くプログラム、見たことない楽器でも、聴く価値はある」と思ってもらえたら。という気持ちになります。そして、集客とひとことでいうけれど、実は数の問題ではなく、質なのかも、と気づきました。

そのためにはいったい何をすれば?

前述したように、うちのお客様を見て「私の姿だ」と思ったことをヒントとするならば、「自分自身」が本当に聴きたい音楽、演奏家、プログラムを提供して地道に広報活動するのが、実は最も効果的なのではないか?と思ったのです。なんたってお客は自分なのですから。

しかし果たして、これがどのような結果となるのか? しばらく検証が必要です。PRのやり方もいろいろと変えていくかもしれません。

私が本当に聴きたいコンサート

直近ではこれです↓(笑)ここで宣伝をぶち込む主催者。
両方ともまだチケットございます。

エマニュエル・イワノフ ピアノリサイタル
いにしえのうた Musical Humors 上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

チケットご予約はこちらから

(1)アトリエミストラルHPから

(2)LINE公式 から
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