木星と土星の接近。

2020年12月22日という日はもっと遠い未来のことだと思っていた。
しかし、この時点では既に過ぎ去った日となってしまった。

◆グレートコンジャクション(大会合)

ある星占いの本で、2020年12月22日にある現象が起こると書いてあった。
それがいわゆるグレートコンジャクション、木星と土星の接近だった。

以下抜粋。
この2星のランデヴーは20年に一度ほど起こります。
前回は2000年、おうし座でのことでした。
この2星の会合を、星占いでは大切な時代の境目として捉えます。
一説には、クリスマスツリーのてっぺんに飾られる「ベツレヘムの星」は、大会合を象徴しているといわれます。
キリストが生まれ、世界が新しい思想を手に入れたその一歩は、木星と土星の会合に象徴されていた、という考え方があるわけです。
※更に詳しいことをお知りになりたい方は、インターネット検索をお勧めいたします。

◆西の空に輝く2星

私は、日が暮れ星が出るのを今か今かと心待ちにしていた。
夕方になり、夜になり、車のライトがまぶしく感じられる時間になる。
西の方角と思われる空に目を向けると、そこには、少しずれたら衝突してしまいそうな2つの星が。
それぞれ光の加減が違うので、明るい方が地球により近い木星、少し暗い方が土星だとわかった。
ただ、残念ながら土星の輪っかまでは見えなったが。。
水・金・地・火・木・土・天・冥・海(時に海・冥)
銀河系は太陽を中心にこれらの惑星が公転し、バランスを保っている。
また、それぞれの惑星には衛星があり、地球の場合には月となる。

◆見たから、見なかったからというわけではないけれど

さて、この木星と土星の接近を、一体世界中でどれくらいの人が体験したことだろう。
・グレートコンジャクションのことを以前から知っていて、ワクワクしながら夜空を眺めた人。
・そんなことを全く知らずに、偶然に星の接近を見た人。
・天体の動きに興味があり、毎晩星空を観測している人。
・星占いを生業としている人。
老若男女、様々な人が、この2つの星を目にし、そして幸運を祈ったかもしれない。

では逆に、見なかった人はどんな人だろう。
・グレートコンジャクションを知ってはいたが、事情があり見られなかった人。
・そんなことは全く知らず、興味もなく、空を見上げさえしない人。
・病床に臥せっていて、意識さえなく、現実的に不可能な方。

だがそんなことはお構いなく、木星と土星はこの日、接近するべくして接近していた。
見たから幸運、見られなかったから不運、というわけではないが、多少のロマンは感じたことだろう。

◆人の心に作用する天文

このグレートコンジャクションは、人の心にも大きく影響すると言われている。
実際、天文の動きというのは古代マヤ文明や古代エジプト文明など、もちろんこの日本でも、人の精神を知り、世を動かすための研究材料とされてきた。
日本ではとりわけ月を愛でることが多く、様々な文学にも月が登場する。

この先は、noteと公式HPで少しだけ内容が変わります。
ご興味のある方はこちらへどうぞ。

星占いの本に書いてあったのは、今までの物質的・経済的に成功していることが素晴らしいという価値観から、人の優しさや愛などという、目に見えない、そして手に触れられないものに重きを置く価値観に変わっていくのではないか、というものだった。

インターネット社会になって久しい。
折りたたみのガラケーを操作できない20代と仕事をし、教えながら教えられることを知った。
匿名だから、と人格を無視したような書き込みをする人たち。
時代がそうさせたのだろうか。
ただ、言葉というのはきっと発した本人に返ってくるのだと思う。
良い言葉もそうでない言葉も。

イェール大学に通う知人の学生は言っていた。
『インターネットは、受信するためのものではなくて、発信するためのもの』
確かに。と思った。
発信しなければ、意味がないのだ。せっかく世界と繋がるのだから。
デジタルタトゥーを恐れて忖度したり、押し付けみたいなものに流されていては、個がなくなってしまう。
ただ、本当に嫌な思いをしたなら、防衛策としてのブロックだってすればいい。
友人の知覚障害者の方は、初対面のときにこんな言葉をかけてくれた。
『違和感を大切に』
心の声に耳を傾け、疲れたら休む、頑張らない、かといってアルコールに溺れるようなことはせず、何もしないことをする。
そして時には空を眺めたりしてみる。
きっとそこには、輝く星々があなたを見ているはずだから。

夢というのは、最大の個人情報と言われています。ただ、解釈を抜きにしてはただの脳内作用です。夢に興味のあるあなたに解釈していただいてこそその価値が出ます。