【ゲーム=悪】ではない?

◆ゲーム=悪か?

数年前から叫ばれているゲーム依存。
もともとはオンラインゲームなどパソコンでのゲームのことを指していたのだけど、最近ではスマホのゲームも含まれるようです。
専門家の間では、次回のDSM-5(正確にはDSM-6になるのかな)に掲載されるとされているが、まだ改定される気配はない。

◆依存症って?

依存症の定義というのははっきりあるのだけど、ぐだぐだと説明しても仕方ないので、ごくごく簡単に説明します。
①休みの日など、時間のある時はずっと対象物に熱中し、寝食を忘れるなど普通の生活が送れなくなってしまう。
②対象物があると強くなる、または安心する、など妄想と現実の境目がなくなる。

◆アブない課金制度

とりわけゲーム依存では『課金制度』というものがある。
初めのうちは無料でも楽しく遊べるのだが、進行するに従ってアイテムを手に入れるためのゲームの中での通貨(これがポイント)を購入するために現実の金銭を支払うことなのだが、今やどんなゲームにおいても、課金制度は付いて回る。

昭和生まれの方ならご存知かと思いますが、1983年に発売された任天堂のファミリーコンピュータ(通称ファミコン)。
マリオブラザーズやドンキーコングで遊んだ方も多いのではないでしょうか。
思い返してみてほしい。
あの頃のゲームは、3つしかライフがなく、カメに当たったり火の玉に当たったりすると1つずつライフが減っていく。そして全てのライフがなくなるとゲームオーバー、初めからやり直し。
晩ご飯時に、階下からご飯できたわよーと呼ばれれば、
続きはまたあとでしよう~と思いスイッチを切る。
ゲームというのはそんなようなものだったのではないだろうか。

◆大人がハマれば子どももハマる

時を現在に戻そう。
3年ほど前だったろうか、ゲームにライフというものがなくなってきた。
24時間365日、いつでも遊べてしまうゲームが登場したからだ。
もちろん内容は面白くて面白くて仕方ない。
いわゆる大人がハマるゲームが登場してしまった。
大人がハマるのに、子どもがハマらないわけがなく。。
みるみるうちにゲーム依存に陥る子供が増えてきた。
自身が主宰する勉強会で、ゲーム依存症に陥りそうな相談者の役を演じたことがある。
カウンセラーやセラピストはその対応に困り、課金するために借金を膨らませ生活に支障をきたす相談者にダメ出しひとつせず(できず)、ゲームが相談者にとっての強みなのではないか、と見立てる始末。

以前の同僚にも課金で生活が危うくなっている人がいると聞いた。
そしてこのようなゲームは、夜勤労働者などのストレスを多く抱えた人の財布から金をむしり取る。
このことに、まずは気づいてほしい。

◆ゲーム=悪ではない!

だが一方で、ゲームをストレス解消の一環にできている人もいる。

スタートは同じ。ゲームが好きで、発売日に購入。
そして熱中する。楽しいから。
だが、睡眠時間を削ってまでゲームをすることの無意味さを感じ、ゲーム中心の生活を改めてゆく。
課金も、数百円にとどめるなど、自制ができる。
このような人にとっては、ゲームというのは現実のストレスから逃れるための、いわばオアシスなのだ。

大人の多くは、自制ができる。
子どもは、できない。
だとしたら、親などの大人がコントロールしなくてはいけない。
子どもが泣き叫ぶからといってスマホやタブレットをぽん、と与えるのは教育ではない。ましてや愛情でもない。

私は、スマホやゲームがない時代に育って本当に幸せだったと切に感じる。
泣き叫んだら母親が抱っこをしてくれたし、時にはクッキーを与えてくれた。
眠れない夜は、親だって疲れて眠いだろうに絵本を読み聞かせてくれた。

◆生活を見直してみよう

ゲームに限らず、依存症は否認の病と言われています。
まずは、依存症なのではないかな?と自認することから回復の道は始まります。
ゲームやSNS、アルコールなどの過剰に摂取すると健康被害を及ぼすものをコントロールしてみる。
インターネットに使う時間を、活字を読んだり家族と話す時間に充ててみる。
さて、どちらが自分の心の健康につながっているだろうか。
これを機に、生活を見直してみてはいかがでしょうか?

夢というのは、最大の個人情報と言われています。ただ、解釈を抜きにしてはただの脳内作用です。夢に興味のあるあなたに解釈していただいてこそその価値が出ます。