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桜色

桜の季節真っただ中。
日本は四季を楽しめる国ではありますが、
とりわけ春の桜の咲く頃は、
なんだか特別な感じがします。

その理由の中には、日本の4月を新年度としていることが関係しているでしょう。
子どもの頃から、入園式や入学式には桜の下で写真撮影。
というのがお決まりでした。

京都高瀬川にて


桜といえば薄い紅色のイメージ。
でも、代表的なソメイヨシノは、白い花弁です。

でも、花の芯の部分が紅色なので、たくさん集まり、それを遠くから見ると、それが混ざって混色されているように見える、併置混色(あかと白が混色されているように見える状態)が起こっているのでしょう。

これは、印象派の絵画などで、パレット上で絵の具を混ぜずにキャンパス上で色を隣り合わせに点描にする、筆触分割法のように感じます。
この描画法は、モネやゴッホ、シスレーなどの作品で見られます。

このような感じに・・・

だから、桜は薄紅色に・・・

では、桜色とは

色彩辞典では、
「桜の花のようにほんのりと紅を含んだ色。紅花染めの薄い色」
とされています。

CMYK値で表すと
C4 M20 Y0 K0
これをPC上ですが色を再現すると

ちょうど、枝垂桜の写真と合わせるとかなり近い色でした。
これが、定義上の桜色です。

少し青みよりの薄いピンクです。

この色を読み解くと


やさしさの中にある芯の強さ。
控えめな姿勢が人の心を捉える。
どうしても放っておけなくなる存在で、大切にしたくなる。
愛しさに包まれる幸福感。
夢の世界に誘われて、理想と現実を彷徨うような・・・
でも、確かにある存在感。
これから始まる新しい時に可能性を広げる。

見ているだけで頬がゆるむ桜色。
やっと今年はお花見を楽しんでも良いかな?と思えるようになりましたね。
ちょうど桜色の意味のように、ちょっと控えめに。









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