どっと疲れが出たアフタヌーンティー

山田由加子です。

この頃、こんなこともありました。

教室をしていた頃にやっていたイベントで、
雑貨やお花を作る、写真の撮影の仕方のレクチャーと言った
暮らしを豊かにするための簡単な体験レッスンをした後に
ランチやアフタヌーンティーパーティーをするというのをしていた時期がありました。

このときはメニューや品数の縛りがなく、
ある意味好き放題やれるというメリットしかなかったので
教室以上に大張り切りw

メニューの構成はもちろんのこと、
テーブルのプレゼンテーションや
料理やお菓子、ドリンクの出す順番まで
綿密に計画を立てて準備をしていたのです。

そんなティーパーティー。
どの日程も大好評で、
テーブルに案内する瞬間のゲストの笑顔と歓喜の声は今でも思い出されます。

その一方で
どっと疲れが出た
というか
ものすごーくモヤっとすることがあって。

その時お越しくださったゲストの興味は
レッスンでおこなったお花のアレンジでもなく
ティーパーティーのテーブルやフードでもなく
「おしゃべり」
とにかく話したい!しゃべりたい!
そして食べるときに出る話題は
今食べているものではなくて、
「〇〇の〇〇がよかった~」
「××の××がよかった~」
と言った、他のお店のことばかり。

しまいには、
そのとき出したキッシュがお好みではなかったようで
「〇〇のタイプのキッシュを教えてほしい」
とリクエストをいただいたのでした(汗。

もちろん、
好みは人それぞれだし、
どういう風に過ごすのかもそれぞれなので正解はないとは思っているのですが、
数カ月前から企画し、準備をしてきた身として、
目の前の食べ物に興味がないのを目の当たりにすると
まあまあ悲しい。。。

ふと、
以前知人に相談に乗って欲しいと待ち合わせした
某ホテルのアフタヌーンティーの場面を思い出して。

私としてはもちろん、
話をしっかり聞いてあげたいという気持ちはありつつ、
せっかくなら話題のスポットのホテルアフタヌーンティーを味わいたいし、
一流のもてなしをうけてリフレッシュしてもらいたいな~
という気持ちもあったのですが、

そのときも彼女の最大の関心は
「話すこと」
※それだけ悩んでいたのだと思います

なので、
一応フードやドリンクにも手をつけていますが、
目の前のあるものに意識関心が向いていないのが手に取るようにわかって。

私はどちらかと言うと
自分がどんな状況でも
目の前の食べ物にはしっかり向き合って食べる人なので
食べているうちに気がまぎれるというか、
食べるのに夢中になって黙るか、
あまりの感激に会話が止まる人なので、

あのハイクオリティーのフードを目の前に
意識関心が向いていない状況にまあまあな衝撃を受けたのでした。

それまでは
「目の前の人を喜ばせたいなら、手間暇かけて作った美味しいものを食べさせるといい」
という信念があったけど、

どうやらそうでもないぞと。

てか、どれだけ与える側が身も心も尽くしたとしても

受け取る側の
「目の前のことに向き合えるか、向き合える状況か」
といった「在り方」で受け取り方が変わってしまうのではないか。

私の関心は
「お菓子や料理、レシピを作る、それを教える」
から
「人の心や在り方」
に興味がうつっていったのでした。

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