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デンマークで学んだ親切の受け取り方

人からの親切を受け取るのは得意ですか?

私は今までどちらかと言うと苦手でした。

例えば仕事で忙しい時に手伝いますか?と同僚に聞かれても「大丈夫です!」と言って後々自分の負担になったり、
人から奢ってもらうことに罪悪感を感じたり、
相手の時間を使わせてしまうのが申し訳ないから何かを依頼するのが苦手だったり。

自分自身は誰かを手伝って感謝されることが好きだけれど、助けてもらうのは申し訳ない。
相手が差し出してくれたものに対して、自分も対等な価値を提供できなければ受け取る資格はない、と考えてしまう傾向がありました。


そんな私ですが、ここ数日、親切の嵐に見舞われています。

6月下旬に5ヶ月間を過ごしたスカルス手工芸学校を卒業し、帰国までの1ヶ月は観光をしながら過ごしているのですが、
出会う人で出会う人、みんなが驚くほど親切にしてくれるのです。

以前書いたデンマーク人の優しさについてはこちらから↓

卒業後、最初の宿泊先まで大量の荷物をクラスメイトが車で運んでくれたり、
友達の知り合いの知り合いという縁もゆかりもないデンマーク人のおばあさまのお宅に泊まらせてもらったり、
クラスメイトの家に泊まらせてもらって夕食をご馳走になったり、、。


たくさんお礼を伝えても有り余るほどの親切!
そしてみんな、私を温かく迎え入れてくれ、見返りも求めず親切にしてくれるのです。

そんな無償の親切に怒涛のように触れて、ふと、ああ人の親切ってちゃんと受け取っていいんだな。と思いました。

優しくしてくれた時、相手の好意をしっかりと受け取るのも、相手のためなのかもしれないな、と。


以前のnoteでも書いたように人に優しくためには余裕が必要だと思っていて、
与える側は心や時間やお金や空間に余裕があって初めて誰かに親切にできるのだと思います。
なので、自分がしてあげた分が同じだけ返ってくるとは限らないし、貰った分を同じだけ返せるとも限らない。

だからこそ、自分に余裕がある時には周りの人の助けになれるように周囲に目を向けていきたいし、余裕がない誰かのことを責めたくない。

そして親切を受けたときには、申し訳ないと思う代わりに、たくさん感謝をしてありがたく受け取っていきたいな、、と思いました。

もちろん、搾取する・されるという関係になってしまうと話は別で、相手の善意につけ込むようなことは論外ですし、できない時には断ることも大切だと思います。

デンマークの人たちは余裕がない時には断るのも上手だな、と思いました。
学校で出会った人達も、今は疲れているから、忙しいから、とできない時はしっかり断っていました。

私はこれも苦手で、忙しいけれどせっかく頼ってくれたんだし…と思ってしまいがちです。

自分に余裕があるかどうかを自分自身で見極めて、必要に応じて断ることが自分のためにも、誰かと心地よい関係性を築くためにも大切なのだと思いました。

思ってはいても、なかなかできない事も多いけれど。少しずつ。

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