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読書記録『赤と青とエスキース』

最近は、Audibleで本を聴いている。車での通勤時間に本が読めるので使い始めた。
小説は活字で読むよりも、耳で聴くほうが内容がスッと入ってくる。
物語の情景が頭に広がりやすいのだ。

『赤と青とエスキース』青山美智子 著

この本は表紙がキレイで目に留まった。
なんとなく面白そうだな…と聴き始めた。

聴き終わったとき、「すごく面白い!ひとつに繋がってたんだ!」とワクワクした。
4つの短編それぞれでも面白いのに、それがエピローグで繋がる面白さ。
何度も繰り返し聴きたくなる本です。

特に好きなのは2章の額職人の物語。
聴いていて胸が熱くなった。
自分が木を扱っているということもあるけれど、ひとつの額という作品に向き合う姿がカッコイイ。
こんな風に仕事がしたい!
ひとりひとりにピッタリの、これしかないと思える作品づくり。
人も木もひとつとして同じものはない。
木目、色合い、反り…それぞれ個性がある。
その個性がピッタリと合った作品づくり。

別に木工でなくてもいいのだ。料理でも、何でもいい。
名前も顔も知らない「誰か」ではなく、たった1人の「あなた」に何かを作りたい。
それが自分のやりたいことなのかもしれない。


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