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夜桜ロマンティシズム

※夜桜見物の話

近所の公園だけど。
ここに住んで10年。
ヒョロっと頼りなかった桜の木もずいぶん見応えある様になってきました。
(私も10年分貫禄を増しました)
散り始める前の満開の花。

たくましく若いソメイヨシノ
月と夜桜


散りぬれば こふれど しるしなきものを
今日こそ 桜折らば 折りてめ

〈現代語訳〉
散ってしまえば
どれだけ恋しく思っても 意味がない
どうせ 折るならば 今日が良いチャンス
折ってしまおうじゃないか

よみ人しらず 古今和歌集


夜桜を眺める時はいつも酔っ払ってるな。
昼の陽気とは対象的な夜の顔。
思わぬ寒さに薄着の身が堪える。
そんな時は何故かきみを思い出す。
あの時、手折って自分の花にしてしまえば良かった。なんて。
お、なんか。久々に艶っぽい話。

花を折る艶っぽい歌といえば
梅だけど

よそにのみ あはれとぞ見し 梅の花
あかぬ色香は 折りてなりけり

〈現代語訳〉
遠くから見るだけの時でも
美しかった梅の花
飽きることない愛しき色と香は
折って自分の物にして
はじめてわかったことだよ

素性法師 古今和歌集

素性法師って坊さん?と
それはそれでムフフな妄想が捗るお歌。

夜桜に狂ってみるのも酔い心地
正気な僕らは狂ってみるフリをする。
しかしフラフラ夜道歩いてるとめっちゃ警戒されるの、あれなんだろね?
アブナイ人に見えるのかと少し凹みます。


とびだし坊やとコラボ


桜デルタと月


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