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とある夜の記録

布団から手を伸ばす、天窓から黒い空が見える。
今は何時だ。
ひんやりするスマホを開く。
深夜の2時だった。
もっと眠っていたような気もするし、そんなに寝ていないような気もするけれど、就寝してから四時間が経っていた。
なんだか変な夢を見ていた気がする。
歯が全部抜ける夢だ、怖かったなぁ。
最終的に新しい歯が何故か生えてきて安心するという目覚めだったけど、再生能力高すぎやしないか…
でもなんだっけ、歯が抜ける夢って夢占いでなんかあったよな。
調べたいけど怖いのは苦手なので朝になったら調べてみようと思った。

2:30になった。
また寝よう。
めちゃくちゃ眠いしすぐ寝れると思ったけど無理だった。
まず、寝ようとして寝れない人間と深夜の時間というのは非常に相性が宜しくない。
地球が滅んだらどうしようとか考えては不安になる。
Twitterを見てみた。
今日あった好きな大阪のバンドのライブが終わったらしく、ファンの幸せそうな感想文がタイムラインにたくさん表示された。
なんかみんな楽しそうだ。
それなのにぼくは眠れずにTwitterをウダウダと徘徊して、まるで妖怪じゃないか。
これじゃ妖怪ツイ廃だ。あまりにも悲しい。
悲しくなってTwitterを閉じ、目を瞑る。
大丈夫、寝れるぞ。寝るだけだ……

寝れない

なにがいけないんだ、体の向きか、枕の位置か
あれこれ試してはどれも違って、気が付けばまたスマホを開き、Twitterを見ていた。

はいはいどうせ妖怪ですよ、ツイ廃のどこが悪いの、そんなにツイ廃やめて欲しいんだ?人間との関わり全部無くしちゃえばいいんだ?
ーーと頭の中でヒス構文を唱える。
ダメだヒス構文って唱えれば唱えるほど虚しくなる。

「あーもう!」
勢いをつけて布団から飛び出した。
眠れないのなら仕方ない、眠くなるまで作業してやる。
エアコンをつけて作業机(クローゼットを改造したもの)に座りラジオをつける。
深夜3:30。
ニッポン放送では知らない人のANN0をやってた。
聞き流しながら無心で作業を続ける。

顔を上げたら、外が明るかった。
作業も良い感じに進んで、時計は9時を指している。
もう9時か。
ラジオをSpotifyに切り替えて、星野源ANNのアーカイブを延々と流す。
朝食をとるのを忘れていたので、キッチンにおりてご飯をレンチンして塩昆布をふりかけた。
部屋に戻って塩昆布ご飯を食べる。
あ、noteの下書き増やしとかなきゃな。
ふと思い出して深夜の話を書き出した

布団から手を伸ばす、天窓から黒い空が見える。
今は何時だ。

(わかる方は分かるかもしれませんが、こちら星野源さんのエッセイ集「いのちの車窓から」の中の「ある日」というエッセイにかなり強くマジで影響を受けています。なんならほぼパロディですね。書いてみたはものの、クオリティが低いので許してください。スミマセン。書いてみたかっただけです。ぜひ源さんのエッセイ読んでみてね。)

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