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フリーランスイラストレーターが中学生に講演で本当に伝えたかったこと

先日、地元の中学校の山口県防府市立佐波中学校でフリーランスイラストレーターの仕事について講演をしてきました。

記事のタイトルに中学生に本当は伝えたかったこととあります。
どういうこと?と思われるかもしれませんが上の記事に書いてあります。

15分の公演だったのに気づいたら30分も話してて、しかも内容の7割程度しかお話しできなかったんです…(笑)

そこで今回はその不完全燃焼におわった講演で、まだ伝えたかったことを、この記事で晴らそうということです!

中学生に本当は伝えたかったこと

佐波中公演2

こちらが15分の中で話そうと思っていた内容です!!!(いや、この時点で収まるわけないとおもわなかったのかwww)

そして話せた内容は、ざっくりと
・イラストレーターになった経緯を今に至るまで
・仕事の紹介

この二つですかね。

半分ぐらいしか消化できなかったので
・イラストレーターについて
・フリーランスについて
を深掘りしていこうと思います。

【イラストレーターについて】

自分のイラストレーターになった経緯を話し、自分の仕事のイラストを紹介した後は、他のイラストレーターさんや、イラストのジャンルについてなどを話そうと思っていました。

なぜそう思ったかというと、イラストレーターって思っている以上に無限大にジャンルがあって可能性に溢れている職業なんです。でも逆にそのことを知っていないと可能性があることにすら気づけないんです。
そして僕のイラストはジャンルで言うとリアルで精密なイラストになるかと思います。でもイラストレーターになれる人の絵ってまだまだ他にもたくさんあり、僕みたいな絵じゃなくてもいいんです。
それを説明してあげないと僕みたいなリアルな絵が描けないとイラストレーターになれないんだと思ってしまうと思うんですよね。
現に僕は模写等は得意だったのですが、「こんなんオリジナルって言えないし、絵を描く技術はあるのかもしれないけど仕事にするなんて無理だな」と思い諦めた中学生だったんです。
今、イラストレーターの生の話が聞ける機会がある中学生には羨ましいと言う嫉妬心みたいなものがありますが、逆に当時の僕みたいな子を救えるんじゃないかと思うと、とても力が入りましたね。
それが裏目に出て全く話せなかったのですが(笑)

佐波中公演19

佐波中公演20

実際にスライドに使った画像です。
こちらを見せながら世の中にはいろんなイラストがあって、いろんなやり方があるんだよと言うことを説明したかったんです。

上記の画像で紹介している書籍はあくまでも一部で、僕が実際に手元に持っている書籍になります。現場に実際に本を持っていき、パラパラと中を見せようと思っていました。

紹介したい書籍はまだありますが、ひとまずスライドに載せたものを置いておきます。

世の中のイラストレーターとイラストの周知

安くはないと思うので、これらを発行されるたびに買わなくてもいいと思います。一つでも持っておけばイラストの研究などに活用できると思います。(出版社さんのことを考えると毎回購入はして欲しいです!)
そして自分の得意な絵のジャンルは世の中に求めてられているのかと言うのも調べられるんじゃないですかね?
すでにプロとして一線で活躍されてる方は唯一無二のものを作っていくのがいいので、この考えは通用しないかもしれませんが、これからイラストレーターを目指す人達には有効な考えじゃないかなと思っていることがあります。
それは、自分が好きで描いている絵のジャンルがあって、このようなイラストレーション集で調べた時に近い絵柄があった時、それはすでに世の中で求められていてイラストとして確立されていると言うことになると思います。なら、自分の得意な絵柄を信じどんどん描いていけばいいと思うんです。
あとは好きな絵柄を見つけて真似をすればいいと思うんです。僕もそうでしたが好きな絵柄を調べ真似をし、それを何回も繰り返していくうちに自分ならこうするなという要素が加わっていき、気づいた時には真似だったものがオリジナルになっていると思うんです。
これが少し勘違いされ、本当に真似したままオリジナル要素を入れずに発信をし続け、人気が出てしまい、仕事をもらうことになったりします。そして拡散され誰々のパクリじゃないかと炎上してしまうこともあります。
どんな凄い人も影響を受けた人がいて、その憧れの絵のテイストが今も入っていることがあります。ですがあくまでも影響されていただけで、ちゃんと新たな要素が加わりオリジナルになっているんです。真似はいいと思います!僕もそうですし、ですが色々と業界のルールや法律があるのでそこは後々しっかり調べて勉強をしてくださいね!

佐波中公演5

一応、講演でも話はしてますがイラストのジャンルもそれぞれあるように、イラストレーターのなり方も色々あります。
僕が自分の経緯を踏まえてイラストレーターへのなり方を説明したのですが、それは僕に合ったなり方であって、それが全ての人に該当するわけではありません。ここも落とし穴になるんじゃないですかね?一つの方法を聞いて、それが絶対の正解なんだと思うと、ダメだった時諦めるしかなくなるんです。でも世の中にはいろんな形でイラストレーターになった人はいるので、それを調べ、自分に合ったやり方を見つけるのが重要です。
それを僕は画像にある書籍を読んで得ましたと説明しました。

これは一つの道ですが僕はこの書籍・漫画を書かれた高木ゲンキさんの情報でイラストレーターになるための一歩を踏み出せました。

あとはお金についてきたみりゅうじさんの書籍を参考にさせてもらいました。

イラストレーターを目指す人が絵を描く上で気をつけること

次にイラストレーターになるために絵を描く上で大事なことがあります。
これもあくまでも僕の個人的な意見なので参考程度までに!

佐波中公演13

佐波中公演7

佐波中公演17

自分の好きなものを描く

これが僕が思う大事なポイントだと思います。
好きなものを描くって誰しもがやっていることなんですけど、イラストレーターを目指すにあたって、そしてイラストレーターになってからもですが、仕事を得るために特に好きでもないけれどウケがいいから描くという方法もあると思うんです。
別にそれがダメってことではないですし、それが一つの戦略でうまくやっていける人もいます。

ただ、僕は乗り物が好きですし、音楽も好きです。その好きな題材を描き続けてたことで、現に仕事もそういったジャンルのイラストを描く仕事をいただけています。

そうは言っても好きものを描いて仕事につなげるって、簡単ではないです。だから戦略として好きでも詳しくないものを描き、仕事をもらい、そのイラストをたくさん描くことになると、イラストレーターのイメージがそのイラストになるんです。一度イメージがつくとなかなか払拭できませんし、仕事が仕事を呼んでずっとその好きでも詳しくもないイラストを描くことになります。
仕事が来るんだからいいじゃないかと思われるかもしれませんが、最初はいいと思います。でも、数をこなしていくうちにレパートリーもなくなっていき、好きでも詳しくもないことを色々と調べ描いていくことになると思うんです。
好きでもないことを調べ描いていくのって、いくら器用な人でも辛くなってくると思うんですよね。だけどそれが好きなものであれば、日頃から勝手に情報を集めてるでしょうし、足らない情報を新しく集めるのも全然苦じゃないと思うんです。
僕もそうですが、晴れて自分の好きな絵の仕事につくことができたのなら、一生その仕事を続けたいですよね?そう考えると長い目で見た時のことを考えて活動していくほうがいいと思うんです。

これも、好きでもないことでもうまく調べて描ける方はいらしゃって、それが向いてる方もいるので、一概にダメとは言えません。合ってる方を選んでください。

これに加えて他にも理由があります。
純粋に好きなものを描いているときは絵をいくらでも描けちゃいますし、いくらでも描けると言うことはどんどん絵が上達していくことになります。勉強と同じですね。

好きな授業は何時間でも受けたいし、予習復習なども苦じゃないと思うんですが、嫌いな科目はいくら頑張っても楽しくないですし、頭にも入らないし、できれば全くやりたくないと思うんです。
楽しいと勉強が勉強に感じないと言いますか、知らぬ間に勝手に勉強しているんです。これを勉強しなくてはと意識を高く持ってやらなければいけない事だと、なかなか身につかないですし大変です。
好きでもないけど勉強しなきゃいけないことも大人になれば、そりゃたくさんあります。だからそれを完全に逃れることはできないんですが、できるだけ楽しく効率よくやったほうがいいよねって話です。

絵も勝手にどんどん上手くなり、運が良ければそれで仕事をもらえるようになる

夢のような話ですけどこれができる仕事なんです。イラストレーターは!
(まぁ何度も言っているように皆んなが皆んなそうなれるかと言うと、そうでもないですが)

【フリーランスについて】

次はフリーランスについてですね。

僕は会社員を5年務めたのちに会社を辞めイラストレーターになったのですが、別に前の会社が嫌いだったわけではなく(嫌なところもありましたよwww)他にやりたい仕事があったので辞めたんです。なので給料も良くて、めちゃくちゃ環境の悪い仕事でもなかったため、そこを辞めて、また会社に入るのは違うなと思いました。給料も下がるでしょうし、フリーランスでも通用する仕事なのだからこれを機にフリーランスになろうと思ったんです。

ただ闇雲にフリーランスを選んだわけではなく、理由があります。
・組織だと自分のやりたいことを提案してもなかなか出来ない
・頑張って上に上がればそれが通用するが先が長すぎる
・一人で黙々と仕事をするのが好き
・好きなものを描きたい
こんなところですかね。

簡単に言うと

何もかも自分で決めれて自由なんです。

これがフリーランスになる人の理由じゃないですかね。

髪を伸ばそうが自由だし、いつ休憩をとっても自由だし、いつまでも起きていられるし、寝れるし、こう聞くと夢のようなスタイルですよね!
まぁでも現実はそう甘くないです…(笑)

メリットがある分それは逆にデメリットでもあります。
・営業、作業、納品、全て基本的に一人でこなさなければいけない
・絵がうまくても営業ができないと仕事に繋がらない
・生活リズムが崩れ体調を壊す
・体調を壊すと仕事ができず収入もゼロになる
・思ってる以上に一人で黙々ではない
このようにデメリットもあげればきりがないぐらい出てきます(笑)

でも自分の好きな仕事ができて、その好きな仕事のために汗水垂らしながら営業して仕事を取り、成果が出るのは大変ですけど楽しいです。

こんな事をいうといろんな人を侮辱することになっちゃいますが、好きでもない仕事に人生の半分以上の時間を使うというのはどうなのかと思うんです。
それは特技を誰しもが持ってるわけではないですし、仕事を選べない人もいますし、好きでもないけど世の中には必要な仕事もありますから、好きでもない仕事に人生の半分以上の時間を使うと言う言葉は使っちゃいけないのかもしれないです。でも、仕事を選べる人なら少しでも好きで得意なことを選んだほうがいいんじゃないかなと思うんです。

話がそれましたが、フリーランスという働き方もイラストレーターなら選べるので頭に入れておいてもいいんじゃないかと思います。

上であげたこの本なども、とても参考になるので読んでみてください!

後はフリーランスになって一番大変だなと思ったのが、営業をして仕事を取ってくることが一番大変だなと思いました。
ぼくは正直コミュニケーションが苦手ですし、できるだけ人と関わらない生き方をしたいなと思っている人間です(笑)
まーそんな人間が軽い気持ちでフリーになったからには営業とかで苦労しますよね(笑)

そう言った悩みを持っている人も少なくないので今や多くのエージェント会社だったり、団体が存在していて、営業だったりの手助けをしてくれるものがあります。

僕が現在所属しているものですね。
情報を共有するためのツールだったり、仕事を運んできてくれたりと、一人で活動している人が多いからこそデメリットを解消してくれるようなものも世の中にはあります。

イラストレーターの登竜門的な存在になっているところもありますね!
無料で誰でも簡単に申し込めば入れるところがあったり、もちろん有料のものもあります。
あとは入りたくても審査等があり誰でも入れるわけではないというところもあったりします。
いろんなものがあるのですが、入ることで仕事をどんどんもらえる団体があったりと様々です。ただ誤解しちゃいけないのは入れば絶対に仕事が馬鹿みたいに来るようになるってわけではないですし、結局は作家の実力が全てです。それの手助けをしてくれるものと思ってください。
少し脅すようなことを書きましたが自分に合っているところに入会できれば、良い出会いも増えるはずなので入って損はないと思います。ある団体は入りたくし仕方がないって人が多くいるところもあります。

ちなみに僕が今一番成し遂げたい登竜門は

このイラストレーションファイルに掲載されることですかね。いろんな条件などがあるのですが、ここに掲載されてる方々は実力のある方ばかりなので、ほとんどのイラストレーターさんが登竜門にしてるんじゃないですかね?

イラストレーションファイルとは色が異なるのですが、こちらはキャラクター性の強いイラストを描くイラストレーターさんが多いですね。

いろんな登竜門があり、いろんなところにチャンスが転がっているので、自分に合ったやり方、イラストを見つけて、唯一無二のイラストレーターさんになって欲しいです。

【最後に】

まだまだ伝えたいことはありますが正直キリがありません。
後は各々調べてください(笑)

別に投げやりになったわけではくて、今回の僕の説明を大まかにまとめると、便利な世の中でいろんな方法や技法があるので、それをうまく調べ、自分に合ったものを見つけてください。ということなんです。
でもその言葉だけをぶつけても意味がわからないでしょうから、理由を述べ、何を調べたらいいのか、何を選択すればいいのかが判断できるぐらいまでにはヒントを与えれたんじゃないですかね?
僕もまだまだ頑張っていかなきゃいけないのであまり差はありません。誰しもが頑張っていかなければいけない時代です!頑張っていきましょう!

長々とお付き合いくださりありがとうございました。
文章を書いたりするのが得意ではないので、わかりにくいところ、不足しているところ等、多々あると思いますが少しでもイラストレーターを目指している方の参考になれば良いなと思っています。

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