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どこから動き始めるか?

あなたが腕を前から上げるとき
どこから上げますか?

ん・・? 
”前から” ”どこから”
同じ”から”が続くと混乱しますね。

どこからの”から”は、どこが先頭になりますか?
動き始めはどこですか?ということ。

ちょっと実験してみましょう。

1:肩甲骨が先頭で腕が上がる
2:肘が先頭で腕が上がる
3:手首が先頭で腕が上がる
4:指先が先頭で腕が上がる

4パターンやってみましょう。

やってみると動いた感じ、使っている力など
動きやすさは同じではないですね。

動きには順番があります。
やりたい動きに適した順番で動くのが、動きやすさのポイント。

生徒さんが何かやりにくそうにしていたら
やりにくい動き方、順番で動いているかもしれません。

ちなみにさっきの腕の動きでは
指先から上げるときが一番楽というか
腕が軽く感じたのではないかと思います。
(感覚には個人差ありますけどね)

これ、指でもどの指を先頭にするかで
また違いがあるのですよ!
(試してみて感想教えてね)


生徒さんが動きにくそうにしているときは、
いきなり指摘するのではなく質問してみるといいです。
「どこを動かそうとしてる?」

たとえばさっきの腕の動きだったら
「肩甲骨から腕を動かすと思ってます」
そう言うかもしれません。
「じゃあ指先から上げてみたらどうなるかな。」
試してもらいましょう。


こうした動きの先頭になる部分のことを私たちは
”リーディングエッジ”と呼んでいます。
動きの先端ですね。
電車でいえば先頭車両の鼻先です。

これは何も身体の部分とは限りません。
道具を持っていたら、その道具の先端までが腕。
そこがリーディングエッジになります。

身体はつながっているからこそ、順番が大事です。
電車の先頭車両が止まったままなのに
途中が動き出したら事故になりますよね。
先頭から順番がいいのです。

ちなみに、「肩甲骨から腕」の”から”は
そこが先頭という意味ではなく
肩甲骨から先が腕ですよ、という
エリア(範囲)を表す”から”なのです。

日本語は難しいですね!


リーディングエッジは身体のしくみや
つながりがわかると見えてきます。
そこをちゃんとわかって教えたいですね!


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