見出し画像

気づいてもらった、その先は・・?

こんにちは、踊るアレクサンダー・テクニーク教師
ダンス・キラメキストのさちこです。

生徒さんの動きを見ていて
”ちょっと違うな。うまくできていないな。”
そう思ったとき、あなたならどうしますか?

「お腹が落ちてるよ」
「肩が上がってるよ」
「かかとにのってるよ」

レッスン中によくこうした言葉を聞きます。

”こんなふうになっちゃってるよ〜、気づいてね!”
教えているわけですよね。

できていないことに気づく
間違ったことをやっていると気づく

変わるためには、気づくってとても大事なことです。
気づいていないことは変えることができません。
気づかせるのは、教えるときの基本でしょう。

・・・とはいえ!

気づいただけでは変えられないのですよ。
指摘されて「そうか!」って何かを変えられるのはプロ。
それはもう上級者です。

普通の、趣味の、大人ダンサーたちは(子供もね)
「やっちゃってるよ!」って言われただけでは
「注意されちゃった(>_<)」ってなるだけです。
気づくだけでは変えることができません。

「ここがこうなっているからよ」

理由から説明したらいいでしょうか。
考えるヒントが必要ですものね。

「お腹が抜けているからブレるのよ」
「力が入っているから肩が上がるのよ」

でも、やっぱり思ったほどは変わらないでしょう。
お腹を締めなきゃ!って力で硬くしたり
力を抜かなきゃ!って脱力してグダグダになったり
また違うことが起きちゃう可能性大です。

何かを言えば言うほど変なことになって
「あ〜、そうじゃないんだけど」
困っちゃうこともあるんじゃないでしょうか。

本当に必要なのは、
「じゃあ、どうしたらいいのか」

やってしまっていることをやらないためのプランです。
それも、できるだけシンプルでわかりやすい、
身体のしくみに沿ったプランです。


以前こんなことがありました。

出した足にスッと立てないでいるAさん。
「かかとにのっているよ。後ろ重心になっているんじゃない?」
先生から何度もそれを言われていました。
つまり改善できないでいるわけです。
やってしまうことはわかっても、どうしたら?がわからないから。

それでこうお伝えしました。
「出した足の上に頭をのせるつもりで立ってみて。」

「わぁ、すごい発見!」とAさん。
一番上にある頭を足にのせれば
スッと立てるしバランスも取りやすいでしょ。
よく考えてみれば自然なことです。

できていないことを気づいてもらうのは大事。
でも、指導者としての腕の見せ所はその先にあります。

「やらないためのプラン」は、具体的でシンプルなものがいいです。
あなたもぜひ考えてみてくださいね☆

HP:AT Dance 〜踊る身体のコツを知る!
教える人のためのAT Dance Pro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?