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はるまき / フォント制作メモ

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この書体を作るキッカケになったのは、前に見たテレビ番組で日本が好きな外国人の方へのインタビューで「〝の〟の文字が好き。くるっとなっててかわいい」と言っていたのを聞いて、ちょっと衝撃だったというか今までそういう目でひらがなを見たことがなかったので、一番くるっとなっている文字列(言葉)はなんだろう?…と探したら、「はるまき」がしっくりきて(他にもあるかもしれないけどこれしか浮かばなかったので)、ではこれでフォント作ってみようかな? どうせ作るなら漢字もセットで作りたいな…と思って制作を始めたのが2019年1月。

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過去にひらカナは作ったことがありますが漢字制作はこれが初めてになるので、和文レタリングの勉強と漢字の勉強、しかも今回から新しい制作ソフト「Glyphs」という和文作成ツールを導入したのでその使い方も勉強しなくてはならず、かなり苦戦しました。

既存のゴシックフォントを参考に見ながら、最初にPCに張り付いて作れたのが一日にたったの5文字。
それでも「10日続ければ50文字だ!」と謎の前向き姿勢で頑張って、最後には一日15文字ぐらいは作れるようになりました。

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とりあえず、教育漢字は埋められた。

ちょっと失敗したのは、早く創りたくて簡単な漢字から作成したことで部首と旁(つくり)がバラバラになって全体を把握することができず、あとで同じ部首の漢字を創ろうとしたときに、「つきへんどこー」「てへんがないー」と探すのに時間がかかったこと。正しくはユニコード順に作った方が良い…ということは勉強しました。

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ちなみに、部首と旁(つくり)を探しやすくするために色分けしてます。
作成ソフトは手慣れているFLASHで創りました。


最初は難儀だった左右の部首と旁(つくり)の調整も、やっと書体のバランスというものがわかってきたのが今年の5月ぐらいか…。

公開するまでには1年6ヶ月以上もかかって目指していた春公開には間に合わず、しかもJIS第一水準漢字は埋めきれずに今後の課題となりました。

日本語漢字の見過ぎからゲシュタルト崩壊して「〆」がもう矢印にしか見えなくなったり、そこらへんに溢れる漢字を見ると作ったかどうか即チェックしてしまうほどだいぶ病みました^^ちなみに、一番難しかった漢字は「女」。左の「く」と右の「Ↄ」がへんな曲がり方で創りづらかった。何度直したかわからない。女は難しい!! (誤解される表現)

覚悟はしていたものの、本当に和文フォントの作成は想像以上の鬼っぷりでした。しばらく漢字は見たくないかも。。。


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