見出し画像

究極の親子愛!ドラマ「ラストオブアス」感想

再現度すごい!

オリジナル(ゲーム)の再現度はかなり高い。
世界観、建物の荒廃具合、感染者の見た目の作り込みなどゲームのイメージが保たれている。相当な予算をかけて作られたに違いない。

背景はCGなのか分からないがかなり再現度が高くオリジナルそのままの感じ
ドラマオリジナルのストーリー、ドラマ版だけの設定などもあったが大筋はゲーム通り
結末も全くゲーム通りで感動した。

ビルとフランクの話、ドラマ版のファインプレー

ビルとフランクって誰だっけと思いオリジナルを確認したが、フランクは名前の登場だけでキャラクター自体の出演はなく、遺書の件を見ると2人の関係性も少し違ったみたい。

オリジナルではドラマ版の優男っぽいイメージではなく、もう少し荒い感じの男性だったのではないかな。
このドラマを観始めて男女の絡みよりも先に男同士の(しかもオッサン同志)絡みを先に見ることになるとは…とちょっと焦った。

が、全編を通してこの「ラストオブアス」という物語は男女の愛に関する言及は少ない
アメリカ製のドラマにしては珍しいと思った。
必修授業かのように男女のラブシーンが組み込まれているものだと思っていたから

男女の愛として「ジョエル×テス」は存在したのだろうけど、ねっとりした愛情じゃなくて、ともに死線をくぐり抜けたビジネスパートナーという面も兼ね備えていたせいか、男女の愛を超えたものに感じた

この物語全体に言えることだけど、男女間の愛がメインじゃなくて、友情からくる愛だったり、同性の愛、親子愛、兄弟愛、絆を描いている。

兄弟愛には弱いってば

サムとヘンリーの物語は、オリジナルもよく覚えていた。
ヘンリーがサムのためにたくさんの人を犠牲にしてきたという原作にはなかった裏話が追加されていて、二人の最期がより残酷さを増していた
危険を冒し、たくさんの人を裏切り、英雄と呼ばれたような人間までもを犠牲にし、恨みを買い、ほとんどの仲間を死なせてしまうことになり、それでも守りたかった弟を、最後は自らの手で殺す

多大な犠牲の末、結局はなにも守ることができなかった残酷さ
しかしヘンリーの一連の行動を間違っているとは思えない主人公・ジョエル(と視聴者である私)。

娘を守れなかった20年前の記憶が、エリーを守りたい気持ちに繋がっていく。

エリーはもう「荷物」じゃない

デビッドのところでは、オリジナルの初見で本当にゾワゾワした。恐ろしい伏線回収。
この頃にはエリーはかなり成長しており、逞しくなってくる。隣でジョエルという強い人物がいることもエリーに少なからず影響を与えたに違いない。

デビッドというイカれたサイコ野郎をエリーはなんと1人で倒す。
オリジナル版で「エリーかっこいい!」と、ひとり興奮した記憶がある。

エリーはもはや荷物だけど「荷物」じゃない

期待を裏切らないラスト

病院に辿り着き役目を終えたジョエルだがエリーが世界のために生贄にされることを知る。

もうジョエルにとってエリーは「娘」で、エリーにとってジョエルは「父」だった。
大切な家族になっていたのだ。

そしてジョエルはこの荒廃した世界を救うことよりも「娘」を救うことを選択する
まだ生きているであろう、何千万、何億の命よりもエリーのことが大切なのだ。
これはサムとヘンリーの話とも重なってくる。

このジョエルの行動が良いことかは分からない。
少なくともジョエルにとっては正しい行動であり、ジョエルとエリーの旅を一緒に追ってきた視聴者、(オリジナル版でいえば)プレイヤーにとっても正しい選択だろう。

しかし、この行動が世界中の人にバレたら絶対にジョエルは必ず非難の対象になる
それでも「娘」だけは救いたい。
過去に大切な娘を失ったジョエルだからこそ、どうしても、何がなんでも守りたかったのだろう。

究極の親子愛の物語だった。

アマプラとかでも配信して!

U-NEXTでしか配信していないようですが、かなり面白かったので視聴をお勧めします!

本編以外の感想

声優さんがオリジナルのままでは?それはかなり嬉しかった。
特に山寺宏一さんは昔から崇拝しているので、かなり喜びポイント。
あとジョエル役の俳優さんがゲームのイメージまま、いやゲームよりもキャラデザが素敵w
エリーは初め可愛くないとか思ってしまったが、通して見ていくと本気で可愛かったです。愛おしいというか。
あと可愛くないと言われた件は役者さん、エリー役ベラ・ラムジーさん本人も気にしていたようなので、私からこれ以上見た目について言及することは避けます。
白人のキャラ→黒人の俳優に転換みたいな
明らかなポリコレが気になったくらいで、あとは本当に良かったです。
ポリコレもこれから増えるだろうから、気にしないようにしていかないとね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?