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アタシ社で働く、未来の美容師さんへ。

アタシ社に興味をもっていただき、ありがとうございます。アタシ社共同代表の三根かよこです。

本ページでは、主に『本と美容室』の美容師向け求人について丁寧に説明していきます。 もし今、あなたが「これから美容師として、どのように生きていこうか?」と、少しでも考えているのであれば、これは何かの縁かもしれません。

未来の仲間に向けて手紙を書くような気持ちで、書き進めていきます。


アタシ社ってこんな会社です

2015年に創業した『アタシ社』。
出版社でありながら、美容室や鯛焼き屋さんを営んでいる“ちょっと変わった”会社です。

現経営メンバー。右からミネシンゴ(共同代表)、三根かよこ(共同代表)、瀬木広哉(編集者/出版書店部門責任者)、菅沼政斗(美容師/本と美容室ブランドマネージャー)

私たちの事業には共通点があります。
一つは「本・出版を起点」にしていること。
もう一つは事業の舞台は「面白きローカル」であること。

主体的に“都市部”を離れて、
ローカルで働くことを選ぶ──。

ここでいう“都市部”は、いわゆる東京や大阪、福岡や名古屋だけでなく、各県内のターミナル駅や繁華街周辺も含んでいます。

今日も東京には、世界中から最新のものが集まっています。アタシ社の経営チームは全員がベッドタウンで生まれ育ち、東京で長く働いてきました。

メンバー全員が関東近郊のベッドタウンで生まれ育ちました

それでも私たちが、まったく縁もゆかりもない土地で事業をつくっているのは、端的に「ローカルがあまりに面白い」からです。

今、ローカルではさまざまなカルチャーシーン、素晴らしいデザインが生まれています。日本全国の土地土地で日夜生まれている、そんな骨太なクリエイティブに私たちは心打たれてしまった。それは、不可逆的な感動でした。

ベッドタウン育ちの自分達にとって、ローカルで当たり前のように残っている「強いコミュニティ」にも、惹かれるものがありました。

街の人の髪の毛に触れることも多い。美容師とお客様の関係性は都市部のそれとは、また異なる

地元の魚屋さんに「よう!」と声をかけてもらうとき。
汗を拭いながら、何百年も続くお祭りの準備をするとき。
仕事帰り、大きな夕陽が海に沈む風景を見たとき。
私たちは自分がしてきた選択をちゃんと肯定することができる。

東京で働いているときは、まさかお神輿を担ぐことになるとは思っていなかった

私たちは確信しています。
これから、ローカルで生きる選択肢は広がり、加速していく。美容師も例外ではありません

「地方出身の美容師が、独立を機に地元に帰る」
そんな美容師はもともといたけれど、これからは縁もゆかりもない土地に惹かれ、主体的にローカルを選び、暮らし働くことが当たり前になる。 

新しく豊かな「美容師の生き方」を実践し、
まだ見ぬスタンダードをつくっていく──。
それが私たちのミッションです。

「本と美容室」事業について

セレクト書店と美容室を組み合わせた業態『本と美容室』。それは、私たち経営メンバーの人生が撚り集まってできた、小さな発明品です。

アタシ社共同代表のミネシンゴは、サラリーマン時代に雑誌『髪とアタシ』を創刊し、日本中、世界中でユニークな生き方を実践する美容師を訪ねて回りました。アタシ社の社名の由来にもなった“はじまりの本”です。

カルチャーやデザインが生まれる面白いローカルには、
必ずと言っていいほど高い感度と志を併せ持つ人が集まっています。

それに対して、
「高い技術力、デザイン性を求めることができる美容室」
「目利きのきいたセレクト書店」
が圧倒的に少ない。

車で1時間以上かけて中心街にある美容室や書店に行くのが当たり前。

「いつか『本と美容室』をこの街につくってください」。これまで何度そう声をかけられたことか。それだけ、社会に必要とされている事業でもあります。

元共同通信記者の瀬木広哉。在職中、長く文化部にいた経験を足場にアタシ社の出版・書店部門を担う

そして、もう一つの観点。
今、日本中で「本屋が減っている」と叫ばれています。その原因の一つは、長く続いてきた業界構造にあると私たちは見ています。本や雑誌がたくさん売れた時代に作られた重厚なシステムが、時代の中で機能不全に陥っている。加えて、Amazonなどのプラットフォームの台頭、電子書籍化の波など、脅威を挙げだしたらキリがありません。

そんな既存のシステムとどう向き合い、変化していくか?「本」に関わる全ての人が悩み、それぞれに考え、動いています。私たちの事業もその潮流の中で、必然的に生まれました。

美容室は、

  • 利益率が非常に高い

  • お客様が安定し、繰り返し訪れる

  • 人が集まり、情報が集まる

そんな「美容室」に「書店」を組み合わせることで、持続可能に書店経営していける──ダブルエンジンで支え、循環する仕組みなのです。

佇まいのいい本選びを大事にしています
「知の入り口」になるような本を中心に選書

街のみんなに必要とされる喜びややりがいに加えて、
ちゃんと経済合理性もある事業。

ある意味では、誰かが思いつきそうな組み合わせでしょう。だけれど、それを高いレベルで実現できる組織は、日本中を探しても私たちの他にはなかなかないと思います。

私たちが求める美容師像

なにより、美容師の仕事が好きであること。
その上で「もっと技術を磨きたい」「学んだことをベースに、さらに高い次元にいきたい」──そんな想いがあれば、技術力は生涯にわたって磨いていくことが可能です。

そして、ここにはその環境があります。

『本と美容室』のブランドマネージャーを務める管沼政斗は、10年以上に渡り、東京は表参道の名店『DADA CuBiC』で腕を磨いてきました。

『DADA CuBiC』といえば、故・植村隆博さんが生み出した独自のカット技法。 

まるで建築の設計図面のような複雑さ。
1ミリ単位の細部へのこだわり──。

最晩年の植村さんに直接指導を受け、骨格や毛流への精緻な分析に裏付けられたカット理論を教え込まれた一人です。

『DADA CuBiC』卒業後、湘南のサロンで働きながら、港町「真鶴」で出張美容師としての活動を続けた。

まずは菅沼を通して、技術やお客様と向き合う姿勢を学んでほしいと思っています。きっと毎日が発見に満ちているはず。そうして得た「技術」という基盤の先に、あなただからこその美容師人生が拓けていくと思います。

会社の中にいるのは、美容師だけではありません。
編集者やデザイナー、鯛焼き屋さんのみんな。

他にも、作家やライター、写真家など、表現をする人たちとアタシ社を通じて出会えると思います。

日本中の素晴らしいローカルで、いろんな人と出会ってほしい。技術を通してちゃんと自立し、生涯豊かに生きられる美容師であってほしい。それが私たちの願いです。

大好きな鹿児島の皆さんと
その土地に根付く、素晴らしい文化やデザインに触れてほしい
みんなでご飯を食べることが多い会社です。萩の「どんどん」のうどんをあなたに食べさせたい

全国で働く『本と美容室』の仲間同士で頻繁に交流しながら、切磋琢磨できる環境を私たちもつくっていきたいと思っています。

現在スタイリスト募集中のお店のこと

『本と美容室』は神奈川県の真鶴、山口県の萩にあります。現在どちらの店舗も、若干名募集しています。

本と美容室 真鶴店(神奈川県)

光が降り注ぐ明るい店内。窓外にはお庭、青々とした緑が

真鶴は神奈川県の南西部に位置する、自然豊かな港町です。
周辺ではリゾート開発が盛んだった1990年代、「美の基準」と呼ばれる景観保護のための基準を設けて、美しい風景と暮らしを守ってきました。そんな誇り高い人たちの暮らす街の一角に、真鶴店はあります。

真鶴らしい“背戸道”を抜けると、お店が現れます
水色の扉が、お店の象徴
心地よいシャンプースペース
常時200冊程度を扱う小さな書店スペース(今後かむかふBOOKSとしてリニューアル予定)


本と美容室 萩店(山口県)

伝統に敬意をはらい、大事につくり上げた「本と美容室 萩店」

萩店があるのは、江戸時代の建物や蔵も残る「伝統的建造物群保存地区」。歴史的な価値のある建物が壊されて、駐車場になる……そんな状況を食い止めようと、この地では長く街並みを守る取り組みが続けられてきました。
地域の人たちの地道な努力があったからこそ、私たちは今ここで「本と美容室」を営むことができています。

書店スペースの屋号は「かむかふBOOKS」。〝小さな総合書店〟を掲げ、雑誌、絵本・児童書、文芸書、人文書など2000冊以上の新刊が並びます
全国で出会った素晴らしい食品や民芸品を中心にセレクトした雑貨屋とカフェも併設しています
大きなお庭もあります。みんなで大切に手入れしています


働き方など条件面について

美容師さんには個人事業主になっていただき、個別契約を結びます。その上で「アタシ社のメンバー」として働いていただきます。形式上は「業務委託」となりますが、一般的な面貸しサロンとフリーランスの関係とはまったく異なります。

  • 組織に属しサラリーマンとして働いた経験

  • フリーランスとして働いた経験

  • 会社を経営した経験

その全てを踏まえて、双方にメリットが大きい制度を取り入れています。

精神的にも経済的にも自立するために、お金の管理はもちろん、税金や社会保険、貯蓄や投資などの知識をしっかり身につけてほしいと願っています。そのためのサポートは惜しみません。入社前にしっかり個別説明会も実施しています。

あえて詳しい条件をお伝えしませんが、美容業界における一般的な給料水準と比べ、高い報酬を受け取れる仕組みになっていると思います。実際に面談へと進まれる方にのみ詳細をお伝えします。

最後に

ここまで、読んでいただきありがとうございました。
人生の大事な決断をするときは、不思議と「これだ」と直感的に分かることが多いもの。自分でも驚くほど、ぴょんと飛び込めたりします。

迷うならば、まだその時じゃないのかもしれません。
運命の相手は、私たちじゃないのかもしれません。

私自身、自分の心の声にちゃんと従って、勇気を持って飛び込めたときは、たいてい上手くいってきました。仮に最終的に上手くいかなかったとしても、「飛び込めたこと」が自信になり、次に繋がります。

だから、なにか感じるものがあるならば、ご応募いただければと思います。こっそり髪の毛を切りにくるのでもいいと思います。

あなたに会える日を心待ちにしていますね。

▲ご応募される方は画像をクリック(本と美容室採用サイトへ)

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