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ノンフィクション すすきのスワン

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昔の話

noteの使い方も慣れてきたんで ちょっと昔話でも書こうかな

もう15年も前の話だ 俺はもともとスカウトって仕事をしてたんだ 聞いたことあるかな? 飲み屋や風俗店に女の子を紹介する仕事だ

24歳の時においしい仕事だと思って始めたんだ

もともと大学の時からナンパは得意で毎日のようにナンパしてたよ

卒業して就職もせずに 先輩の仕事を手伝ったり

事件屋のようなことをして飯食ってたんだけどさ事

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いざアンダーグラウンドの世界へ

ちょいちょい反響あったんで続きを書くね

フリースカウトから グループに加入した俺は新たな契約店と仲間を得た どこどこのお店は沢山稼がせてくれる どこどこのお店は店長がだらしないそんな情報を仲間と共有しながら仕事に励んでいた 当時15人くらいのグループだったかな

グループに入って最初のトラブルは仲間の拉致監禁事件だった 当時のすすきのは結構デンジャラスでヤクザもイケイケで暴走族上がりの社長なん

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第1話の続き

沢山反響あってなんだから嬉しくなったよ まだまだドープな話し沢山あるけど とりあえず 売りをする美女の続きを書くね

それからしばらく音沙汰は無かったんだ こっちも商売になりづらい子ってイメージで特に連絡もしなかった 出会って2ヶ月後くらいかな 電話があって いきなり今日泊まりにいっていい? って聞いてくるんだ ご飯連れて行ってとか 遊びに連れて行ってという電話は色んな子から来るんだが ま

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第2話 ホストにハマり自殺してしまった 双子の姉

第2話 ホストにハマり自殺してしまった 双子の姉

昔の話を書き始めたら 当時よく行っていたバーが懐かしくなって 来ちゃったよ 写真がそのバーね 変わらずマスターが居てホッとしたよ

さて今回は少しドープな話しになっちゃうぜ 人が死んだ話しだからな 姉の まき 妹の ゆき 可愛い双子の悲しいお話だ

彼女達と出会ったのは スカウトグループに入って1年くらい経ったころだったかな もともと 彼女達は仲間のスカウトのネタで そいつが 可

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第2話の続き

第2話の続き

まきが死んだ 仲間から知らせを聞いた俺はしばし呆然となった まだ二十歳だと言うのに いや 二十歳ゆえに簡単に命を絶ってしまったのか 俺がたまに電話してやれば こんな事にはならなかったかも 色んな事を考えた スカウトをしているとお店に紹介したきりほとんど会わない子もいる しかし まきとは何回も顔を合わせているため他人事では片付かなかった

夜になり 仲間から妹のゆきと一緒に居ると連絡が

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第3話 シャブでパクられてしまったno1デリヘル嬢

第3話 シャブでパクられてしまったno1デリヘル嬢

名前はりか 18歳 地下街にひろし前って 札幌では有名な待ち合わせ場所があってね ハチ公前みたいな感じだね そこで声をかけた女の子 細身でちょっときつめだが可愛い顔をしてた 俺が声をかけた時はすでにデリ嬢だった 番号交換をして なんか困った事があったら連絡してと言って特段仲良くなった訳ではない 1か月後くらいだろうか りかから電話がかかってきた 

「おひさー 元気?どしたの?」 俺はいつもの口調

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第四話 俺が発掘したAV女優 宮澤ケイトの話

第四話 俺が発掘したAV女優 宮澤ケイトの話

スカウトバイオレンス編を書こうと思ったけど まだ何人か書きたい子がいてね とりあえず そっちを全部書いてしまおうと思ってる 最初は暇みてちょろっと書いただけのnoteだけど 意外と反響があって 毎週月曜日に しっかり話の終わりまで書いていこうと思う ヤンマガ感覚で読んでくれたら嬉しいね

ケイトと会ったのは13年前かな 夜中スカウトをしてた訳じゃなく 友達から飲みの誘いがあって サイバーシテ

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第五話 社長の逮捕

第五話 社長の逮捕

俺がグループに加入して1年ちょっとしたあたりだろうか 社長が逮捕されるというトラブルが起きた 罪状は恐喝だった

うちの社長は若いのにしっかりしてて ホント良い人でね 大好きだった 当時社長は仲間のスカウト3人と 3LDKのマンションに住んでた 寮みたいなもんだね 確か月1万払えば寝泊まりできた 俺もいつも遊びに行ったり仮眠したりしてた 寝泊まりしてる若手で葛西ってのがいてね そい

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第六話 警察との繋がりへ

第六話 警察との繋がりへ

社長の釈放から 少し経った頃 俺はHという人物に出会う 「こないだ社長がパクられるトラブルがありまして」 そんな話をしながら 色々なアングラのビジネスの話をしていた お互い趣味も近い事もありすぐに打ち解けた そしてその人物は言ってきた 「今度そんな事あったら 言いなよ すぐ出してあげれるから」 え? そんな事出来るんですか、、、

「あんまりおおっぴらには言えないんだけどね Dなら信頼出

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第七話 組織の強化と警察との絡み

警察との繋がりが出来た事によって 我々は怖いもの無しになった 新しく入って来たスカウトには 警察にパクられないスカウト会社はうちだけだから安心してガンガンやれよ! そう言ってハッパをかけた 人数が増えるとともに細かいトラブルも増えていった

中でも多かったのが スカウトバックのごまかしだ 本当は女の子が100万稼いでいたとしても70万の明細を出してきたり 1人分ならまだしま全体的にごまかしている

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第8話 社長交代

第8話 社長交代

社長の「辞めてゆっくりしたい」発言から 2ヶ月後くらいだろうか 俺の社長就任が決まった 最初それならグループを抜けて1人に戻ると断ったのだが 若いやつの面倒をみれるような人材が居なかったこともあって渋々引き受けた 副社長に話を振ったが 年齢と実績的に俺がやった方が良いと断られた やるからには今より良い組織にしようと若手の育成に力を入れていった 時代も良かったのか30人程度だが やる気のあ

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第9話 首なし拳銃

第9話 首なし拳銃

色々なトラブルがありながらも 俺は粛々と仕事に勤しんでいた そんな時警察から新たなお願いが来た

今までも カジノがある場所を教えて欲しい ◯◯グループのケツモチのヤクザがどこか分からないか? こないだの殺人事件でなにか情報はないか?など 出来る限りで協力してきた 今回は首なし拳銃のお願いだった 当時警察は拳銃の摘発に力を入れていた 一番ポイントが高いのは銃刀法違反で人ごと摘発するこ

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最終話 逮捕 そして解散

最終話 逮捕 そして解散

アンダーグラウンドな世界でゴールが何処なのか どのように生きれば良いのか 日々選択に迫られながら組織を牽引していた俺だが 逮捕は突然訪れた

朝の6時か7時くらいだったろうか インターホンが頻繁に押された 前日友人と飲み会をしていてそのまま家に連れて来たホステスも一緒に寝ていた こんなインターホンの鳴らし方は尋常じゃない 寝ぼけながら体を起こすと7〜8人の警察官が部屋に突入してきた 「Dだな

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