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2学期の振り返り ~ オンラインの普段使いを目指して

中3公民の2学期の授業と定期試験が終わりました。備忘録も兼ねて、2学期に取り組んだ内容などをまとめておこうと思います。

◎授業方法
1学期は分散登校でしたが、2学期は全員登校での授業となりました。最初は40分授業で、10月中旬から50分の完全授業に戻った形です。
1学期に使ったオンラインツールをどう組み入れるかが悩ましかったのですが、10分程度のまとめ&補足動画を2~3週間おきに一本アップする(視聴任意)という形で対面授業とのハイブリッドを行うことにしました。「事前に予習動画を見てくること」という反転授業形式を2学期以降も行っていた科目や授業のZoom録画を後日アップしていた科目もあったようですが、あまりやりすぎると生徒の負担が大きくなってしまうので調整が課題ですね。

◎授業内容
1学期に引き続き国際関係史を扱う構成で、第二次世界大戦の展開から冷戦史を経て冷戦終結後までを一気に扱いました。戦後史は以前も別の学校で教えましたが、今年度は「交渉」「駆け引き」を前面に押し出す構成にして、戦争裁判やゲーム理論、冷戦後の国際関係なども取り上げました。
説明がややリアリズム的になりすぎたかなという反省はありますが、筋の通った構成にはなったと思います。また、生徒の思考を促すような活動をあまり取り入れられなかったので、そこは次年度以降の課題ですね。戦後史を扱った他の先生の授業実践なども調べてみたのですが、あまりピンとこなかったので、もう少し自分でも色々勉強してみたいところです。

◎生徒とのやり取り
1学期にWeb上で行っていた簡単なアンケートを紙ベースに戻して、週に一回質問や感想を書いて提出してもらいました。質問へのフィードバックが大変だったのは相変わらずですが、紙で書いてもらった方が生徒の”顔”が見えやすいというメリットは感じました。オンライン授業全盛期の時に「いかにして双方向性を確保するか」という議論が盛んに行われましたが、オンラインで担保できる双方向性というのもやはり限界があるなと改めて実感しました。

◎特別授業
任意参加の特別授業(Zoom)を1回実施した他、こちらも任意参加で「ディプロマシー」を実施しました。割と反響があり、一部ドハマリした生徒もいたようですが、「交渉」を学ぶための格好の材料ではあると思います。
授業におけるゲームの活用については、記事にも書かせていただきました。
https://www.kyoiku-tosho.co.jp/news/kokyou/game/

◎感想
完全対面に戻って、「やりやすくなった」というのが正直なところです。生徒の様子を見ながら進度調整をしたり少し脱線したり、といった様々な微調整のうえに授業が成り立っていることを改めて実感しました。
一方で、タイムマネジメントは1学期よりだいぶ雑になってしまったなぁという反省もあります。1学期は35分のオンデマンド授業につきプリント1枚を守っていたので、どの話をカットするかなども真剣に検討していたのですが、いざ対面に戻ると「この話は間に合わなかったからまた次回」みたいなことが多発してしまいました。社会科教員の喋りすぎ問題、あると思います。
再度の一斉休校のようなことが起こらなければ3学期も同じような授業スタイルになるとは思いますが、「結局オンライン授業って対面の劣化版だよね」という結論で終わらないようにオンラインの普段使いも工夫したいところです。

◎授業作りの参考図書(メインで参考にしたもの)

◎授業作りの参考図書(部分的に参考にしたもの)
今年は大統領選があったこともあり、アメリカ政治系の新書が非常に充実していた印象です。冷戦終結後のアメリカ政治を学ぶうえで役立ちました。

◎おまけ



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