物語食卓の風景・久しぶりの帰郷⑤
香奈子としゃべっていると、時間はあっという間に過ぎた。小学生になった咲良にも会い、誰だかわからないようだったので、改めてあいさつし、打ち解け始めたぐらいでタイムオーバー。姉妹って不思議。何年も会っていなかったのに、昨日も会っていたみたいに自然に打ち解けた。もちろん私を知らない姪っ子たちと会うことで、確かに時間は経っていると気づかされるのだけれど。
帰りの新幹線の車中、真友子はつらつらと今回の旅を思い返していた。香奈子は勇気を出して、郷土史研究会に行ってくれるかしら。そこ